2023年06月19日

【薙刀式】専用の配列

「一般的な文章」というのは存在しない。
文章には目的があり、それぞれのジャンルがある。
それに応じて文体や語彙が変わってきて、
長さも対象者も異なってくる。

それを、「一般的なキーボード」でやるから、
齟齬が生じるのかも知れない。


僕の主戦場は物語文だ。
こんだけブログを書いてるから、
ブログも1/3くらいは用途に入るかもだ。

薙刀式は、基本的にそれに特化させている。

物語文とはいえ、
漢文とか古文じゃないし、
短いよりは長め用だ。
だから短期的スピードよりも、
長期的なスピードや耐久性(疲れないこと)を重視している。

記号類で言えば、
物語でよく使うものを集めてあるし、
マクロ類も記法に応じたもので、
それらを使う動線まで最適化しようとしている。

とくに「」系の充実は、
他の配列では考えてもいないだろうね。


文字を沢山書く人の中に、
物語作家がいる。
そんな人がメインの使い手のイメージだ。

でも、物語作家以外にも、
沢山文字を書く人はいるだろう。

新聞記者や裁判の速記には、
薙刀式はそんなに有効じゃないかも知れない。
日本語の語尾のふわっとしたところが得意だから、
硬めの断定的文章は、
薙刀式のいいところが使えてないかもしれない。

それ専用の配列があってもいいと思う。


あるいは、
tomoemon-AZIKは、
ものすごく速く書けるけど、
長文用途とは思えない。疲れるだろうからだ。
slackのチャット用と割り切ってるから、
英語との相性を考えると、
qwertyのまま拡張する方が楽だろうし。

そのかわり、素早く、的確なものを短期的に沢山生み出す、
(文法や文体が多少間違ってたとしても)
という用途には向いてる気がする。

月配列は、
小説や物語文には少ししんどそうだ。
打鍵数が多いし。

でもメールや業務文などには、
丁度いいジャラジャラ感のような気がする。


新下駄や飛鳥は万能感が強いが、
何が得意とかはあんまりなさそう。


蛇配列はメールが得意なんだっけ。
月とかAZIKとかに近そうだ。


色んな文章の種類があると思う。
オールラウンダーは、
スペシャリストに負けることが多いよね、
そのジャンルだと。

ブログや小説書きたいなら薙刀式をすすめるが、
裁判の速記には薙刀式はそんなにお勧めじゃない。
qwertyよりマシだろうけど、
そういう文体に適したもののほうがいいんじゃないかとすら思う。

新JISは官公庁採用を見越していたはずで、
だから教科書の文体が統計ベースで、
硬めの文章に向いている。
外来語にめっぽう弱いらしいが、
官公庁用と考えれば問題なかろう。

かつて配列がさかんに研究された頃、
2ちゃんの文体が早く打てる配列、
なんてのを作ろうとしてた人がたくさんいたね。
結局できなかったのは、飽きたからかな。
それとも文体の移り変わりが早くて、
すぐ廃れたからか。


漢直は、官公庁や裁判には向いてそうだけど、
児童向けの文章にはまるで向いてないだろう。

色々あってよいと思う。
誰か○○文専用配列とか、つくらないかな。

そこまで逼迫度が高い人が、
あまりいないのだろうか…
posted by おおおかとしひこ at 12:20| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック