2023年06月21日

【自キ】マステ12枚積層で最高の打鍵感改造

に成功!


(これまでのあらすじ)
30gバネのとき特有の、サリサリした感覚が許せない

→ウムピエを超える低摩擦素材、HPE使用の、
 Tecsee Blue Sky Linerに変える
→しかし消えない、スイッチの摩擦ではないようだ
→バネルブ、スイッチルブとも変化なし
→スイッチとPCB、スイッチとプレート、
 ケースとPCBなどの間にシリコンや天然ゴムシートを挟み制振
→効果なし、筐体の軋みではないっぽい?

→戻りのトップハウジングの振動では?
→ためしにトップハウジングを指で押さえて打鍵する
→サリサリ感が消える
→犯人は、底打ちが終わって戻った時、
 ステムが上に当たった時の、トップハウジングの振動
 (犯人探し編、完)

→トップハウジングの振動を止めよう

→トップハウジングの4本の爪の側面にマステを貼り、
 プレートの接触面の制振…効果1
→トップハウジングとボトムハウジングの噛み合いにマステ
 (自作スイッチフィルム)…効果1
→トップハウジングの裏、ステムの両肩が当たるところにマステ
 …効果2
→LED透過部分に1mm厚のシリコンゴムを挟む
 …効果5
→トップハウジングとシリコンゴムの間が空いてるので、
 そこにも1mm厚のシリコンゴムを挟む
 …効果3


結論からいうと、効果30くらいの方法を見つけた。

それがこれ。
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トップハウジング内の、
リーフの折り返し部分を収める空間が空いてるよね?
リーフの両脇の空間を、積層したマステで埋める作戦。
(ピンセット先で示してる二つの白がそれ)

幅1.5mm、長さ4mm程度。
質量をなるべく大きくして、
ビビリ的な振動はなくすために、
マステを12枚積層する。
厚み的には24枚で埋まりそうだが、
この大きさにカッターで切るのがむずいので、
とりあえず12枚積層とした。


その2。

その12枚積層を、
反対側にも貼る。
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こっちは面積が大きいので、
15mm×4mm程度に切ればよし。

ちなみに積層マステを切るコツは、
表面一枚に筋を入れて、
ザクザクと刃先で突き込み、
あとは何回か刃引きする感じ。
肉切り包丁みたいな感覚かな。



トップハウジングの質量が増して、
ビビリ振動をしなくなる。

結果、
底打ちの純粋な打鍵感になり、
余計なノイズがなくなった。

これによって、
底打ちすら純粋な感覚になるのに驚く。
底打ちの時にもトップハウジングは震えてたんだな。

底打ち感が純粋になったため、
真鍮仕込みはいらないかも?



以下失敗作。

シリコンゴム1mm厚を空間に挟んだら、
リーフに接触してしまい、
リーフを曲げてしまって導通しなくなった。

PCBに真鍮とか貼ってるから、
どこかショートしてるのかとテスターで色々テストして、
原因はスイッチが導通してないこと、
と分かるまで二日かかった…

ピンセットで曲げ直してリーフが復活する場合もあるが、
復活しなかったやつもある…
科学の発展に犠牲はつきものよ…



ということで、
トップハウジングの、戻りによるビィィィンという自由振動が、
底打ちの打鍵感に対して1/3程度のノイズになることがある。
これを制振すればかなり打鍵感がクリアになる。
制振するには、トップハウジングの質量を増やせばよい。

この考え方は、
あらゆるスイッチに応用可能だ。

とくに軽いバネに変えたとき、
なんかノイジーな打鍵感になって困ることがとても多い。

摩擦をより感じるのでは?
バネ鳴りでは?
リーフ鳴りでは?
底打ちの衝撃が変に響いてるのでは?
ガスケットマウントじゃないからでは?

などなどを全部消去したら、
「戻り時のトップハウジングの振動」
を疑うといいぞ!

まず単純に、マステ12枚積層を、
トップハウジングの外側に貼るだけでも、
打鍵感はだいぶ変わってくる。
振動すごい。
posted by おおおかとしひこ at 08:56| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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