に成功!
(これまでのあらすじ)
30gバネのとき特有の、サリサリした感覚が許せない
→ウムピエを超える低摩擦素材、HPE使用の、
Tecsee Blue Sky Linerに変える
→しかし消えない、スイッチの摩擦ではないようだ
→バネルブ、スイッチルブとも変化なし
→スイッチとPCB、スイッチとプレート、
ケースとPCBなどの間にシリコンや天然ゴムシートを挟み制振
→効果なし、筐体の軋みではないっぽい?
→戻りのトップハウジングの振動では?
→ためしにトップハウジングを指で押さえて打鍵する
→サリサリ感が消える
→犯人は、底打ちが終わって戻った時、
ステムが上に当たった時の、トップハウジングの振動
(犯人探し編、完)
→トップハウジングの振動を止めよう
→トップハウジングの4本の爪の側面にマステを貼り、
プレートの接触面の制振…効果1
→トップハウジングとボトムハウジングの噛み合いにマステ
(自作スイッチフィルム)…効果1
→トップハウジングの裏、ステムの両肩が当たるところにマステ
…効果2
→LED透過部分に1mm厚のシリコンゴムを挟む
…効果5
→トップハウジングとシリコンゴムの間が空いてるので、
そこにも1mm厚のシリコンゴムを挟む
…効果3
結論からいうと、効果30くらいの方法を見つけた。
それがこれ。
トップハウジング内の、
リーフの折り返し部分を収める空間が空いてるよね?
リーフの両脇の空間を、積層したマステで埋める作戦。
(ピンセット先で示してる二つの白がそれ)
幅1.5mm、長さ4mm程度。
質量をなるべく大きくして、
ビビリ的な振動はなくすために、
マステを12枚積層する。
厚み的には24枚で埋まりそうだが、
この大きさにカッターで切るのがむずいので、
とりあえず12枚積層とした。
その2。
その12枚積層を、
反対側にも貼る。
こっちは面積が大きいので、
15mm×4mm程度に切ればよし。
ちなみに積層マステを切るコツは、
表面一枚に筋を入れて、
ザクザクと刃先で突き込み、
あとは何回か刃引きする感じ。
肉切り包丁みたいな感覚かな。
トップハウジングの質量が増して、
ビビリ振動をしなくなる。
結果、
底打ちの純粋な打鍵感になり、
余計なノイズがなくなった。
これによって、
底打ちすら純粋な感覚になるのに驚く。
底打ちの時にもトップハウジングは震えてたんだな。
底打ち感が純粋になったため、
真鍮仕込みはいらないかも?
以下失敗作。
シリコンゴム1mm厚を空間に挟んだら、
リーフに接触してしまい、
リーフを曲げてしまって導通しなくなった。
PCBに真鍮とか貼ってるから、
どこかショートしてるのかとテスターで色々テストして、
原因はスイッチが導通してないこと、
と分かるまで二日かかった…
ピンセットで曲げ直してリーフが復活する場合もあるが、
復活しなかったやつもある…
科学の発展に犠牲はつきものよ…
ということで、
トップハウジングの、戻りによるビィィィンという自由振動が、
底打ちの打鍵感に対して1/3程度のノイズになることがある。
これを制振すればかなり打鍵感がクリアになる。
制振するには、トップハウジングの質量を増やせばよい。
この考え方は、
あらゆるスイッチに応用可能だ。
とくに軽いバネに変えたとき、
なんかノイジーな打鍵感になって困ることがとても多い。
摩擦をより感じるのでは?
バネ鳴りでは?
リーフ鳴りでは?
底打ちの衝撃が変に響いてるのでは?
ガスケットマウントじゃないからでは?
などなどを全部消去したら、
「戻り時のトップハウジングの振動」
を疑うといいぞ!
まず単純に、マステ12枚積層を、
トップハウジングの外側に貼るだけでも、
打鍵感はだいぶ変わってくる。
振動すごい。
2023年06月21日
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