Tecsee Blue Sky(Liner)改造版のエンドゲーム。
鉛シートを貼ったら最高の打鍵感になった。
ハンズで見つけた、
オーディオ機器に貼るための共振防止シート。
鉛0.3mm厚。
ハサミで切れて、
片面が粘着テープ付きで、
表面がアルミコーティングになってて、
鉛が直接手につかない親切設計。
要は重たければビビリ振動などなくなるだろ?
ということ。
質量は全てを解決する…!
P50-ASという商品名で、以下から買えます。
https://www.piano-bouon.jp/products/p-50?_pos=1&_sid=382c8fe49&_ss=r&variant=40326503956688
【問題】
Sprit Designs MX 30Sの軽いバネを使うと、
打鍵感が濁る感じがある。
これは戻りの時の、
ステムとトップハウジングが当たる際の振動を、
感じているということがわかった。
重たいバネだと指より速くバネが戻るため、
指とステムはくっついて動くから、
戻り振動は指の質量で解消されているっぽい。
しかし軽いバネだと戻り時に指が離れがちなことが多く、
ステムがトップハウジングに戻り、
ぶつかった時にビィィィンという振動になりがちで、
これが濁りの主な原因。
(なお底打ちに関しては、
スイッチ下に真鍮ブロックを仕込んでいるので、
とても硬くて大きな石を軽快に打っているような感覚)
【解決法】
トップハウジングの東西南北に、
鉛シートを貼ってエンドゲーム。
これでトップハウジングの質量が増して、
戻り振動時に共振しなくなり、
不快な感覚(振幅が小さければサリっとした微妙なノイズ)
が消失。
また、トップハウジングの裏、
ステムの両肩が当たる部分に、
マステ4枚積層をした1mm×1.5mmのクッションを貼り、
激突の衝撃を柔らかくしている。
【結果】
戻りの振動によるノイズがほぼ0に。
あと何故か底打ちの打鍵感もクリアになる。
トップハウジングは底打ちの時もビビリがあったんだなあ。
真の軽いコトコト感、
下に高級な御影石があり、
それを叩いているだけのような、
純粋な打鍵感の抽出に成功。
これはエンドゲームだろ!
ウムピエよりも摩擦係数が低いHPE素材を使う、
唯一のMXスイッチTecsee Blue Sky。
(他にはTecsee Midium Puddingがあるが、
このスイッチほど摩擦が少なくはないんよな)
ZealPC Pearlioよりも滑るこの素材で、
底打ち30g、アクチュエーション20gの、
スーパー軽くて滑って、
しかも打鍵感最高のスイッチ、爆誕。
軽くて、滑って、
コツンと石を打ち、何もなかったように戻るのみ。
ただ文字とのみ会話ができる、
静寂な世界がやっとできた。
静音化でいえばそれほどでもないが、
普通のスイッチよりは静かかな。
音量半分くらい。
これまでにやってきた、
12枚積層マステを全剥がしする(泣)
手間をかける価値のあるほどの、
俺史上最高スイッチです。
静電容量が最高とか言ってんじゃねえよ。
Pearlio?Black Lotus?
そこは沼の浅瀬だ。
もっと良いスイッチがここにあるぜ。
(なおPearlioやBlack Lotusにこの鉛シートを貼る追試は、
このあとやりたいと思います。
滑り感ではBlue Skyに足りてないので、
劣化版になりそうだけど)
2023年06月27日
この記事へのトラックバック
少し意外です!
ものすごく気になるスイッチですが非静音スイッチなのでなかなか手が出せないところです…
ws silentシリーズのステムが使えると言うことなしなのですがメーカー自体違うため厳しそうですね
鉛シート自体は車のデッドニングなどに使われているポピュラーなテクニックです。主に音の話なんだけど、同じ振動制御の原理を使えるなあと。
WS SilentシリーズはPOMステムだし、
滑らかさは変わらないまま、
多分入るんじゃないかなあ。
キメラはやってみないと分からないけど、
形自体は入ると予想されます。
意外なところでキツかったりゆるかったりするのでやってみるしか…
ただ押下圧の軽いバネが手持ちにないのでなかなか踏み出せないところです
いちばん軽いものでもアクチエーション35gなんですよね
普段使いで重く感じるため軽いものにしたいのですがバネの選択肢がないところです
なんだかんだGateron Clearの35gがその辺のスイッチより使いやすかったりしますね。
Sprit Desingsのバネを遊舎さんに入荷してもらうのが一番楽なんだけどなあ…
とりあえず35g運用でもBlue Skyの滑りの良さは体感できますよ。
アリエクでbluesky買ってみましょうかね?
うまくキメラできたら儲けもんですし試してみようかと思います