2023年07月18日

ただし摩擦はないものとする

摩擦がないとするのは、
高校数学で計算できるレベルに、数式のレベルを下げるためだ。
また、摩擦がないとすると、
数式が美しくなり、本質的な理解ができるようになる。
だから学習初期に摩擦がない世界で物理を学ぶことはたいへんよい。

しかし「飛ぶ」という行為は空気の摩擦を利用するので、
ロマンと数式は比例するね。
流体力学、俺単位落としたなたしか。

ダニが静電気を使って「飛ぶ」をやってるらしい。
重力より電磁力の方が大きいことを利用している例だ。
おもしろい。
https://twitter.com/EARL_med_tw/status/1680870308692234240?s=20


こうした直感に反することがわかると、
世界の見方が変わるよね。

これが、物語と同じだ、
ということを言おうとしている。


摩擦の話をもう一例出すと、
地面効果というのがある。

グライダーやホバークラフトの、
地面近くの飛行で使われる現象で、
機体が空気を下に押す→圧縮された空気が反発して、
翼の揚力をアップさせる
の繰り返しが起こるため、
空中よりも地面近くの方が浮力が出る現象のことだ。

スキージャンパーなんかが、
地面ギリギリで粘るのは、
この地面効果を使ってるかららしい。

へえ、色んなことが世の中にはあるものだ。



「これはこうだろうと、
未知の状態で思い込む世界」と、
「実は違う世界」の、
隔たりをうまく描こう。

そしてそれを知ってしまったら元に戻れない世界を書こう。

渡部が天才コントの作者で、
グルメで佐々木希を嫁にしていた世界と、
多目的トイレで一万円渡して浮気してた世界の、
二つを想像しよう。

一つのことを知ると、
未知の状態で想像していた世界はどこかへ消えてしまう。
最初の状態が前半、
後の状態が後半になるようにして、
後半をより面白くすることが、
物語に課せられた使命だ。
posted by おおおかとしひこ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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