というセリフを言ってみよう。
クライマックス直前の、第二ターニングポイントでもいい。
これならば、センタークエスチョンを言いやすくなるだろう。
「あとは〇〇をやるだけだ」
「〇〇さえうまくいけば、これが終わる」
なんて感じに言ってもよい。
つまり、
これから全体の焦点を口にして、
ゴールイメージを先に言うことである。
もちろん、言わなくてもゴールイメージがすでにあるならば、
説明のために言う必要はない。
でも、
登場人物の気持ちで、
思わず「あと〇〇」なんてセリフを言うだけで、
その人の気持ちに入っていけたりするものだ。
野球の勝ち試合のときに、
9回裏に「あと〇人」というコールをすることがある。
あと〇人アウトを取れば勝ち、
という時である。
あと一人、あと一人……となると、
相手としては相当なプレッシャーになるだろうが、
勝ち確定側としては、
楽しくてしょうがない。
そうした、はやる気持ちが、
「あとは〇〇するだけだ」なんてセリフを言うと、
表現することができるわけ。
第二ターニングポイント以外でもいえる。
しかしこれは失敗フラグになるだろうね。
だって、〇〇が成功して終わりになることはなくて、
失敗して余計ややこしくなる状況になったり、
または〇〇が成功したら、
余計難易度の高い次のミッションが出てくるからね。
どっちにしても〇〇で終わりにはならない。
焦点をセリフにすることで、
観客にはゴールイメージがわかりやすくなり、
登場人物、ないし、その周囲の人物への宣言になるから、
有言実行をこれからすることになり、
身が引きしまるポイントになることが多い。
この軽い緊張(ものによってはとんでもない緊張)は、
物語を味わうソースだと思うよ。
あとは〇〇するだけだ。
〇〇さえ突破できれば勝てる。
焦点は〇〇に絞られた。
〇〇を落とすぞ。
〇〇が揃えば、家に帰れる。
いいか、あと〇〇だけだ。
確認するぞ。〇〇だ。
全部はやらなくていい。〇〇だけをやろう。
俺たちのその後の人生が、いまこの時の〇〇で決まった、
のちのちそう言える戦いをしよう。
どんな言い方でもよい。
一回いわせてみよう。
観客は期待をし、その人物は緊張するはずだ。
序盤に言ってもいいし、
中盤に言ってもいいし、
終盤に言ってもよい。
どこかで言わせることで、
状況は整理され、
改めて緊張が漂うことになるだろう。
まあある種のテクニックともいえるね。
一回やってみ。効果はあるぞ。
2023年09月14日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック