リライトをやっているときに、
よくわからなくなってくることシリーズ。
切り貼りをすることは、リライトでよくあることだ。
あっちの場面をこっちに移動したり、
あれを切ってこっちに貼ったり、
いろいろなことをやるゆえに、
話がうまく機能しなくなることがある。
たとえば、
あるブロックとあるブロックをくっつけて、
より大きなブロックをつくったとしよう。
その大ブロックを通じて行動できるほど、
前のシーンで動機がつよく描かれているか?
というのはチェックを忘れやすい、
という話をする。
以前の短いブロックであれば、
その直前のターニングポイントで、
「よし、〇〇しようぜ」なんて言って終わっているはずだ。
その〇〇の動機はある程度の大きさであろう。
しかし、
リライトによって、〇〇のシーンがとても長くなり、
それをやるほどには、
動機は強く描かれていない、
という状態になってしまうことが、
よくあるわけ。
読み直したときには、
「ちょっと退屈になっているなあ」と感じるはずで、
動機が弱いとは感じない。
「長いからか、切ってみる? いや無理だなあ」
となって、
いまいち退屈だけど、まあこれを超えれば面白くなるし、
なんて流してしまうことが、
よくあるのではないだろうか。
これは、ブロック全体に問題があるというよりは、
ブロックに突入する、
その侵入速度が遅いから、
ということなわけ。
その長いブロックを駆け抜けられるほどの、
十分な強い速度で入っていないから、
というのが原因だぞ、
ということだ。
前から読めばそれは明らかか?
読むだけじゃ微妙で、
変だけど原因に気づけない、ということがほとんどだろう。
結合する前はうまくいっていた、ということが多いからだ。
今回の切り貼りでよくなくなったのはわかるが、
結合することは全体から見たらよいリライトの筈だから、
それを優先させることが正しいことのように、
理屈では思えるからね。
しかし、感情側で見ていると、
なんか足りなくて退屈になってしまう、というわけ。
リライトする側の都合、ともいえるね。
見ている側のことを考えないリライトだからね。
でもそれに気づけて、原因を特定し、
対処できるのは、
よほどリライト慣れして、
間違った経験を積んだことのある人だけだろう。
そんなことある?
って思うならば、
まだリライトでこういう失敗をしていないからかもね。
結合するのは結構危険なんだよね。
気づかない不備が出ていることが多い。
そこだけ見て「結合できたらからOK」と判断しがち。
問題はその前に潜んでいるというのに、
その原因と修正までたどり着けないパターンが多いと思う。
2023年09月15日
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