部分というのは5分でもよいし、15分でもよい。
まずは大体10〜15分で考えるとよい。
「このブロックは、
どこに到達すればおしまいか?」を考えるわけだ。
〇日までに〇〇へ到着すればセーフ、
〇〇を渡せればよい、
〇〇と〇〇が袂を分かつまで、
〇〇が死ぬ、
などなど、
そのブロックの終了条件をまずクリアにする。
そのうえで、
どこからそのサブゴールに至るのか、
という道筋を考えていくわけだ。
リライトしているときなど、
編集しすぎて、
わけがわからなくなっていることがよくある。
そういう時は、
ブロックに区切って、
「このブロックのゴールはこれ」と明確化すると、
じゃあこのパートは切っても良し、
これは切ってはいけない、などと分るに違いない。
で、出発点とゴールがわかるわけだから、
まっすぐ行くべきか、
こっちに寄り道して行くべきか、
いったんこっちにしてどんでん返すべきか、
なんてことが俯瞰できるようになるわけだ。
そういう流れが計算できれば、
前後の流れとも照応して、
よいかどうかを判断できるだろうね。
つまり、10〜15分の流れたちで、
全体を俯瞰できるようになるわけだ。
もちろん、AB二つのブロックが重なっていて、
Aが先に始まり、Bも始まり、
いろいろ絡んでAが先に終わり、そのあとBが終わる、
みたいな複合的なブロックもあろう。
それでもそれ全体を一ブロックとして扱えば、
そんなに難しくないはずだ。
Bの終わりを落ちとして、
Aの始まりからそのブロックを扱えばいいだけだからね。
サブゴールさえ見えれば、
「このブロック全体はここへ向かう流れ」
ということが判断できる。
じゃあ、ここからここまではここじゃなくて移動させたほうがいいとか、
他のこのパートをここに入れ込むことも出来る、
など、
流れありきで全体を整えることも出来るだろう。
それを俯瞰できるような表をつくり、
それらが何分あるのか一覧することで、
ここは長いとか短いとかもわかるだろうね。
もちろん、10分の長さでなくて、
5分や3分のブロックがあるかもしれない。
それはそれで前後のブロックとの関連性を大事にするべきだろうね。
このブロックは、あのブロックに対してこういう意味合いを持っている、
などを自分で把握しておかないと、
なぜここでこの流れなのか、
わけがわからなくなってしまうだろう。
たとえば、第一ターニングポイントからミッドポイントまで30分ある。
これはブロックとしてはまだ大きすぎて、
サブゴールを設定するにはもっと切り刻むべきだ。
10分のブロック3つとしてもよいし、
15分、5分、7分、3分、
みたいな細かいブロックに分かれてもよい。
それはストーリー次第で自由だ。
逆に、こうしたサブゴールがないと、
30分というかなり大きな枠のサブゴールにたどり着くための冒険をしなくてはならず、
たいてい息切れして沈没するだろうね。
ここから次のサブゴールはここで、
そこから次のサブゴールはここで、
などの全体の流れさえわかってれば、
執筆は息切れしなくて済むし、
なんならあとの場面への伏線を仕込むことすら、
出来るだろうね。
つまり、ストーリーはマトリョーシカみたいになっている。
全体、
一幕、二幕、三幕、
第一ターニングポイント、ミッドポイント……
サブゴール1、2、3……
のような、階層構造があるわけ。
5〜20分くらいの、
ブロックゴールを決めて、
そこへ至れるように、おもしろい道筋を考えるべきだろう。
そしてリライトの際は、
そのブロックゴールへの道筋が妥当かどうか、
おもしろいかどうかを検証したり、
ブロックゴールを入れ替えて、
別の流れにすることを検討していくわけだ。
2023年09月25日
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