2023年08月29日
【薙刀式】my new gear...
どこでもアームレスト爆誕!!!
ずっとつくっていたシリーズ、
クランプで机から懸架するシステムで、
一番いいのができた。
持ち運ぶことができる仕組みで、
どこででも同じ打鍵環境をつくることが目的。
結局、腕の重さが一番重いから、
これをなんとかすれば他が適当でもなんとかなるのでは?
という仮説に基づき、あらゆるエルゴノミクスに先駆けて、
腕を置く場所をどこででもつくれるようにしたのがこれだ。
これまでのエルゴノミクスでは、
「ずっと同じ(ベストの)態勢になる」
ことを目的としている。
しかしそれって結局20分とかが限界で、
一時間二時間三時間作業するときに、
全然役に立たないのでは?
ということをずっと考えてきた。
つまり、寝返りを打てる仕組みが、
一番エルゴノミクスでは?ということ。
なにせこのアームレストなら、足すら組むスペースができる。これはとてもよい。
このとき、一番重たいもの=腕を、
どこかに置けると、
肩や肩甲骨がリリースされるのでは?
ということだ。
打ってみた感想でいうと、
はじめてマイクロソフトのエルゴキーボードに、
腕を預けた感じに似ている。
あれは山形の曲面になってて、逆チルトで、
巨大なパームレストがついていた。
あのパームレストに腕を預けることが、
とても楽で衝撃的だったことを記憶している。
しかし、
あの巨大なものを持ち歩き、
カフェで使うことは現実的ではない。
そもそもスイッチもあんまりよいものではなかったしね。
なので、
現在最高の打鍵感を誇るマイ自作キーボードに、
腕を預けられるアームレストが欲しかったわけだ。
自宅でアームレストつきの椅子を買うのはすぐにできるが、
カフェなどで、どこででもアームレストが使えるものはないのか、
という模索で、ここまで来た。
最初に腕を預けると、
肩がものすごく楽になる。
ああ、腕を吊っていたんだな、と感覚で理解できる。
そしてそれを続けると、
首の前の方の筋肉が柔らぐのがわかる。
姿勢制御に使っていたんだなあ。
そこの緊張が取れると、
首の後ろから肩甲骨のほうも緊張しなくなる。
ということで、
腕を預けるだけで、
肩を中心とした筋肉群がリラックスするのが、
体感として理解できる。
ただ、当然試作第一号なので、
いろいろ不具合はあるね。
まず折り畳み式にしなかったので、
この90度のものを鞄に入れる合理的な方法がない。
ガサッと入れるしかできない。
折れたらどうすんの、って感じ。
あと思ったより長くなったので、クランプ側が弱い感じがある。
もっと丈夫につくらないといけないかも。
完全に肘の体重を預けると、まだややぐらつく。
折り畳み式、かつ腕を載せられるだけの強度って、
どういう感じなんだろうなあ。想像できないや。
最初はたわんでも大丈夫なMJFでつくろうと思ってたんだが、
MJFだと6万円かかるため、
レジンでつくってみた(それでも1・5万円……)。
そんなに何回も試作できないから、
いろいろ考えないといけない。
しかし、この快適さは、
これまでどのバビロンでもなかった楽さだ。
腕を置いた瞬間に「あっ」て分るレベルだもんなあ。
これから、この考え方でやっていけそうだ。
色々なエルゴノミクスの、
究極の答えは、姿勢をどう作るかなんじゃないかなあ。
あとは腰をどう作るかだが、
これは足を組んだりして自由にしたほうがいいかもしれない。
しばらく打って、腰などへの影響も実感しないとなあ……。
ということで、俺のエンドゲームはまたひとつ近づいた。
かなり良いです。
キー部へ持っていけるレベルにはなったかな。
この記事へのトラックバック
折りたたみ式にすると強度がなー、
と思いながらスケッチを描いてます。
強度計算なんてないので、
これまでのカンで考えるため、
実物大の図面を引いて考えるしかないんですよね…