2023年08月31日

【薙刀式】学習コスト2

中井悠司さん
> かな配列で清濁同置のものは想像以上に覚えやすいと思う。
> 下駄配列も薙刀式も覚えるためのタイピングソフトでの練習なんてしなかった。

清濁同置が覚えやすいのは同意だけど、
「合理的な」カナ配列に限るかな。

だって清濁同置だけどJISカナは覚えきれなかったものね。


良くできたカナ配列は、
指の流れが言葉の流れに沿うように出来ていると思う。

逆にそうなってないのは出来が悪いと思う。

清濁同置、別置は単純な点の数だけど、
流れは線なので、
組み合わせの問題になろう。
(そして別置は組み合わせの数が爆発するので、
同置の方が有利だなと思うが)


JISカナなんて、
ほぼ薙刀式と覚えるキー数は同じなんだけど、
そもそも数字段がブラインドタッチできないから、
空間意識が曖昧になってるし、
小指外がさらに広過ぎて、
空間意識はさらに曖昧になってるし。

あの広大な領域の空間をきちんと把握して、
打ち分けられる人だけがJISカナをマスターできるわけでね。

その点下駄配列も薙刀式も、
30キー範囲でどうにかしようとしてるので、
空間認知はとてもしやすい。

加えて、
良く使うフレーズをいい指の流れにしてある
(⇔悪い流れは滅多に使わない連接)ので、
点で覚えるというよりは、
線で記憶がどんどん進むようになると思う。

そうなると、
5文字の言葉が、
2+3や2+2+1みたいに繋がるようになる。
JISカナだと、
ずっと1+1+1+1+1をやらされてる感覚になる。

この、2や3をうまく作れるか?が、
合理的なカナ配列かどうかを決めると思う。

JISカナにはそういうものが少ないし、
そもそも遠い領域で2や3の線を繋ぐのは難しいし、
という二重苦があるように思えるね。


なので、
清濁同/別よりかは、
こうした線の流れを持ってる配列かどうか、
が学習コストを下げるのではないか、
と僕は考えている。

しんどい順に、

非合理的で、運指範囲が広く、同置…JISカナ
合理的で、範囲が狭く、別置…新下駄、飛鳥
合理的で、範囲が狭く、同置…下駄、新JIS、月、親指シフト、薙刀式

くらいの3クラスに分かれるだろうか。

合理的で、範囲が広く、一部別置のいろは坂は、
新下駄、飛鳥の上?下?そのへんはよくわからない。



なんだかんだいって、
カナ配列で最も難しいのはJISカナじゃないか、
とすら僕は考えている。
qwertyローマ字が、ローマ字の中で一番難しいのでは?
と似た議論かも知れない。

指の動線に合理性のない配列は、
ランダム配列だ。
ランダムがもっとも効率が悪い。
posted by おおおかとしひこ at 12:11| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック