と考えるとわかりやすくなる。
ちまたには、構成に関する理論があふれている。
構成が大事だともいうし、
その定番構成を崩すことがいいのだ、
なんて議論もできよう。
ブレイクシュナイダーのビートシートも良いし、
大元のシドフィールドも良い。
だけど、
あれと睨めっこしても成果はほとんど得られないと思う。
なぜなら、
あれはストーリーに共通する部分の抽出にすぎず、
あなたのストーリーの一部しか対象ではないからだ。
分量で言えば10%くらいか。
ポイントしか示していない。
残り90%は、あなたが考えなければならない。
で、
それらの構成をうんうん唸って考えるんだけれど、
構成ってなんだっけ?と考えて訳がわからなくなるだろう。
そこで単純にするのだ。
構成とは順番のバランスであると。
あるものとあるものの順番を変えたり、
順番を抜かしたり、
後回しにしたり、
そもそも使わなくしたり、
新しいものに変えたり、
二つや三つを一個にしたり、
などなどの、
「順番のバランス調整」が、
構成だと思うとやりやすくなる。
つまりは、
順番表を睨めっこすればよいのである。
これをこうして、次にああして、
それからこうして、いや待て、これだとあれだから先にこっち、
…
のように初めから最後までやり、
最も面白かったものが、
「適切な順番のバランス」ということだ。
そして、
正解は唯一ではないことは知っておこう。
物語に論理はあるが論文ではないので、
最適な順番があるわけではない。
正確に言えば、
一番面白い構成は複数通りあり、
それらは好みでバラバラで良いのだ。
矛盾があったり、テンポやリズムが悪いなど、
下手な構成は論外だ。
しかし的確なバランスでさえあれば、
構成に出来不出来はそんなにないのである。
その、「的確なバランス」が重要で、
バランスの取れてない順番の構成がつまらないため、
最も構成は大事だぞ、
という話なのだ。
じゃあなんで順番のバランスが大事なのか?
ストーリーは時間で語られるからだ。
もしストーリーが二次元で語られるならば、
前後左右や対称性などの、
二次元で大事ななにかが有効だろう。
(どんなものか想像しづらいが)
しかしストーリーは「順番に語られる」ものである。
つまりその順番こそが構成なのである。
だから、
その順番のバランスが、
語られることについて重要な要素だということ。
構成表とは順番表である。
その順番が一番面白い?
ほかにどんな順番がありえる?
カードを切って並べるのは頭の柔軟性をつくる。
面白い順番、
わかる順番、
退屈しない順番、
たのしめる順番はなに?
2023年10月25日
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