2023年10月28日

ABABをAABBにできるか

ABと違うものをカットバックして、
状況を作っていくことはよくやる。
それを二回繰り返して、
ABABとなることはよくある。

これを並び替えて、AABBとすると、
さらに情報が圧縮できる時がある。


A1B1A2B2としよう。
1ターン目に与える情報量が多い時、
2ターンに区切ることはよくある。

一発で理解できないから、
二つに分けたわけだ。

ところがリライトする中で、
削っていくことがあり、
1ないし2が、痩せていくことがある。

元の構造はそもそも分量が多いから、
分割して食べやすく切っていたのに、
全体が痩せてるならその必要もない、
ことが多い。

そういう箇所を見つけたら、
A1+2、B1+2のように、統合してしまうとよい。

単純に貼り付けるのではなく、
直結することで、
もとの分量よりも更に減ることがわりとある。

これは経験則だ。

言葉を尽くして説明するよりも、
あとはニュアンスで分かるだろ、
という風に短くカットできることが、
稀によくあるんだよね。


ABABABAB…と連続しているところでも、
どれかはそう出来るかも知れないので、
説明部分などはとくに圧縮できる可能性があるぞ。

もちろん、
それで全体のリズムが壊れて、
分かりにくくなるなら意味がないので、
それが良かったかどうかは、
元原稿と比べて評価しよう。

ダメだったらナイストライと褒めて、
アンドゥすればいいだけのことだ。


冗長さを縮める一番いいところは、
スピード感やテンポだね。
一方、足を止めてでもちゃんと聞きたいところもある。
それはテンポ感という全体のオーケストラ指揮者が決めればよい。
posted by おおおかとしひこ at 01:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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