109キーボード全部はかなり高度だけど、
「ブラインドタッチしやすいキーボード」と、
「ブラインドタッチしやすいキーマップ」なら、
自転車に乗るくらいのスキルでしかないと思う。
つまり、ほとんど誰にでも出来るし、
出来るからといってそんなに大したことのない技能であると。
このスキルは、身体技能の一つであると考える。
暗記したって無意識に動けないと意味ないからね。
「体にキー配列が入っている」
にならないと意味がない。
で、
このスキルって、
qwertyローマ字とJISカナが、
異常に難しいと思うんだよ。
qwerty英語を100としたら、
qwertyローマ字が200、JISカナが350くらい難しい気がする。
これに比べて、
薙刀式は80くらいだと思う。
colemakみたいな英語特化配列だと、
60とか70になるのかな。
それは、
「無理な指遣いを要求しない」
「自然で簡単な指遣いで多くを打てる」
こと、
つまり配列の合理性と関係している。
親指シフトは、話を聞くだに180くらいありそう。
Twitterで、
「親指シフトのブラインドタッチをせっかく覚えたのに、
JISキーボードで無駄になった」って言ってる人がいたのだが、
そんな後生大事にするスキルでもあるまい、
と僕は思ってしまった。
そんなに大事にしてしまうのは、
免許を取るまでにかかったコストがバカ高いからでしょ、
と思ってしまう。
親指シフトの習得コストは、
qwertyローマ字よりは楽な気がするが、
薙刀式から見たら難易度が高すぎる。
自転車に乗るスキルだけでいいのに、
ウイリーとジャックナイフターンもやらないといけないくらい。
だから、
「この大変にかけたコストを無駄にしてはいけない」と、
親指シフターはコンコルド効果に陥ってるのではないか?
薙刀式を習得するコストはとても低い。
月配列系、新JIS系と同等か、
それより少し低いと予想している。
なので、一週間くらい練習すれば、
自転車に乗れるように走り出せるぞ、
と僕は考えている。
だから、
もし他の合理的なコストの低い配列ができたら、
薙刀式は捨ててもいいぐらいだな、
とすら考えている。
別に自転車乗るスキルくらいだから、
また練習すればええやろと。
それに比べて、
qwertyローマ字も親指シフトもJISカナも、
ついでに50%キーボードも60%キーボードも100%キーボードも、
ブラインドタッチの習得コストが高すぎる。
だから、
「これ以外にない」ようになってしまうのでは?
その他の配列に手を出す気がしないのでは?
それを100と考えてしまうからね。
まさか自分の苦労よりも下回るのに、
それより優秀な配列があるとは、
頭では理解しても認められないのではないかなあ、
などと最近思うようになってきた。
なので薙刀式を習得するのが相応しい人は、
「qwertyがうまくいかない人」
でいいんじゃないかと思っている。
それが上手くいく器用さがあれば別にそれを使えばいい。
ただ、自分のより安いのに優秀なのが来たら、
嫉妬しちゃって認められないだろうね。
あの苦労はなんだったの、と。
その苦労があるから、
批判があり発明ができたのだ。
礎として、地層の下に入るべきだろう。
ということで、
ブラインドタッチは簡単になった。
薙刀式によってだ。
嘘だと思うなら、
色んな人の感想を漁ってくれ。
かなりの確率で楽に習得できた話が出てくるぞ。
親指シフトより早く習得できた、
と転向した人もまあまあいる。
薙刀式は、車の免許くらい必要だったブラインドタッチを、
自転車のマスターくらいに引き摺り落とした配列のひとつだ。
2023年09月02日
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今は薙刀式かな入力とAstarte配列を使っているので下手に手元をみると混乱するのでブラインドタッチ前提ですが、qwerty時代でも文字入力部分はブラインドタッチで、数字や記号はチラ見みたいな状態でした。
職場の後輩プログラマーたちに聞くとそもそもブラインドタッチや文字入力部分の意識がない子が想像より多かったです。
薙刀式かな入力をおすすめすると流石に抵抗されますが(笑)文字入力の効率化を意識するだけでも生産性は上がると思うのでもっと注目してほしいですね!
日本語入力の生産性に着目すれば自ずと薙刀式かな入力が効率いいので行き着くと思うので焦らず布教してますー
普及よろしくおねがいします。
たぶんブラインドタッチの利点を速度だけに求めると、
「考える時間があるから」
とおしまいになってしまうと思うのです。
いや、考えるために動線の良い配列を使うのだ、
というのはだいぶ先にある思想かもしれないので、
どうやったらそこに辿り着けるかなー、
と考えては書いています。
まずはたくさん考えてたくさん書く人が、
薙刀式は便利だぞと言い出すのがいいのかな…