2023年09月05日

【薙刀式】「なごり雪」で「き」が一番出るそうだ

へえ。おもしろい。
https://twitter.com/kanchokker/status/1697770856745935308?s=20


以前引用した音韻論、
I段、E段は、他の母音より「軽い」「小さい」
という印象を持ちやすいという話。

だから女の子の名前に、伝統的にたくさん使われてきた。
(男女同権で、この傾向は消失するかもだが)

もともとは伊勢正三のかぐや姫の曲だけど、
イルカがカバーしてヒットしたので、
小さな女の子が歌う歌に、
I段が多いという相性があったのでは説を唱えておこう。


 君、時

など歌でよく出てくる言葉、
今回の話題の語である、

 雪、汽車

に加えて、

 気にしてる、季節、来て、きれい、去年より
 動き始めた、気づかないまま

や、そのリフレインによる「き」音の連続は、
とても小さな物語感があって、
それを保証してるのかもしれない。


同じ物語を、
U段、O段(IEと逆に、大きい、重い母音)を
多めにすると、勇壮で大袈裟になりそうだ。

 特急を待つうぬの横で俺は 時刻を見てそわそわする

なんてやるとやっぱり重たい文章になる。
漢文調になっちゃったけど。
なごり雪の、軽くて儚い感じにはならないねえ。


ちなみに薙刀式の「き」は、W位置。
軽くて上段に相応しいと置いた、こだわりの位置です。
でも薬指だから、「なごり雪」は薬指殺しになるな。笑
posted by おおおかとしひこ at 07:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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