経験則。
8ビートを考えよう。
全部同じリズムで刻むのが心地いいか?
たぶん違うと思う。
5、6あたりで強く、変化をすると思う。
1、2、3、4は繰り返しで、
5、6、で変なことをして、
7、8、でまた戻ると思う。
細かくみると、
12と34はなんとなくペアになってて、
34は12から少し強くなったもの、
という感じになると思う。
そして7、8は1、2と違い、
静かなものになると思う。
なんなら8を休符にすることもあろう。
1、2(ノーマル)
3、4(さらに強く)
5、6(これまでと全く違うことをする)
7、ー(休符で1ループ感、次に備える)
こんなイメージ。
僕はダンサーではないが、
ダンスってなんとなくこんな感じで動く気がする。
勿論いろんなリズムへ変調して、
どんどん変えていくのもやるだろうが、
まあとりあえず基本形としての話だ。
このリズム感が、執筆にもつかえるのでは?
というのが本題。
全体を8ビートと考えると、
1、2(ノーマル)…一幕
3、4(さらに強く)…二幕前半
5、6(これまでと全く違うことをする)…二幕後半
7、ー(休符で1ループ感、次に備える)…三幕
のように捉えられるのでは?ということ。
また各ブロックにおいても、
たとえば二幕前半を8つに区切って、
1、2(ノーマル)
3、4(さらに強く)
5、6(これまでと全く違うことをする)
7、ー(休符で1ループ感、次に備える)
のようにすることが可能なのでは?
という仮説だ。
もちろん、そのストーリーの都合によって、
このリズムにハマらないことも多いだろう。
だが、
このリズムになるように尺調整をすると、
気持ちよくなりそう、
という予想について書いている。
これは多分起承転結理論よりも実際的な気がする。
起承転結理論は意味合い的に、
起 起こる
承 それを受けて何かがある
転 突然意外な転換をする
結 それの意味が分かり腹落ちする
という構造を持つとされるが、
実際これを2時間に適用することは不可能だ。
30分もかけて「起こる」を描いてたら、
設定だけ30分もかかってしまい、
興味深い焦点の誘導や、
感情移入が疎かになってしまう。
だから、
起承承承承転結
とか言われるんだけど、
それって何にも言ってなくて、
承をどうするかについては何も答えてくれない。
4コマ漫画や短いもの(元は漢詩、七言絶句や五言絶句の理論だ)
を扱うには向いてるが、
長いものを起承転結だけで語り、
構築することは難しいと思う。
なので、
ストーリーをつくるときに、
8ビートを意識するといいぜ、
という別の理屈をつくってみた。
これなら全体を4分割して、
さらに8分割するとよいので、32ビートつくれるので、
大体はうまいこと行きそうだなと思った。
ただ、8ビートだけだと単調で飽きるかもなので、
途中で変調して、また戻ったりすると、
よりビートが気持ち良くなるかもしれない。
2時間のライブが、
全く同じリズムの曲ばかりになるとは思えないので、
ビートのリズムは内容に応じて変えてもいいと思う。
とはいえ、全体のリズムが整ってると、
みんな安心して乗れるのでは?
ということだ。
なので、
絶対守れ、というわけではないが、
なんか気持ち良くないなーというときは、
この8ビートに乗っかるように、
全体の分量を整えて、
展開させると、うまくいくかも知れない。
1、2に比べて、3、4が強くなってないなーとか、
分量がバランスが悪いとか、
5、6のヘンテコさのパンチが足りないなーとか、
7、8のループ感や収まった感が物足りないなーとか、
全体を診断するときに使えそうな気がする。
淡々としててメリハリが足りないと思うなら、
34や56あたりをもっと膨らませるべきだし、
話が急すぎると思うなら、
1234の基礎工事をもっとしっかりした方がいいとか、
「もしこれが8ビートだとしたら、
理想の形はこうだ」から逆算して、
整えることができると思う。
もちろん、これが理想系かどうかは分からない。
しかしイマイチなものを直す時に、
8ビートにすると良くなる可能性はなくもない。
ページ数を整え、内容の分量を再配置、改造すると、
良くなる可能性はあると思う。
参考にされたい。
2023年11月09日
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