なんてものを見かけた。
みんな煮詰まるよね。
いくつか書いてみよう。
・プロットを白紙に書き出してみる
今書いてるやつを眺めるんじゃなくて、
全く新しい白紙に、
一からプロットを書くのはおすすめ。
それをやると、
「今と全く別角度からプロットを見ることができる」
ようになる。
色々わかってる人向けでなく、
全然何も知らない人向けに書いてみるとよい。
「オカンがわかるか」というのはひとつの基準だね。
オカンにも分かるような分かりやすさで、
オカンにも分かる結論ってなんやろ?と考えると、
プロットを一番外から眺めることができる。
・「もし○○さんがこれを書くとしたら、
どういうプロットにするだろう?」
と想像してつくってみる。
つまり同工異曲をシミュレーションするのだ。
自分の責任じゃないから、
無責任にその人風のラストまで書けることがある。
そうすればしめたもので、
「少なくともこのプロットは、
出口の解がひとつある」ことが分かるわけ。
数学の証明で一番難しいのは、
解があるのかないのかをする証明である。
そもそも答えの出ない問題を悩んでいることを、
これで回避できる。
○○には好きな作家を入れてよいし、
真似しやすい人でやってもよい。
また、「ジャンプ漫画だとしたら」とか、
「フランス映画だったら」とか、
「ベタベタのハリウッドだったら」とか、
「B級映画だったら」とか、
「打ち切り漫画だとしたら」とかの、
具体的作家ではなく、ありがちな抽象的枠組みで考えても良い。
なんでもいいから、「おわり」まで書ければ、
少なくともひとつのプロットを見つけたことになる。
そうしたらしめたもので、
「これはもっと改良できるな」ができるわけ。
・理想のラストを決めて逆算する
上の方法では、望まない、中途半端なラストになるだろう。
最悪「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドだろうし。
だから理想のエンドに置き換えて、
逆算をし始めるといいよ。
準理想ラストでもよい。
これくらい妥協したらここには辿り着ける、
みたいな線をつくっても構わない。
プロットづくりで煮詰まる時は、
ただ一本の線をじっとみている時だ。
プロットづくりで重要なことは、
複数のあり得る線を眺めることである。
漫画家が理想の線を引くまでに、
鉛筆で何本も線を引きまくる感じを思い浮かべられたい。
天才は一発目の線で正解を出せるが、
今出せてないなら、何本も線を引くのだ。
で、理想のラストがあるならば、
そこに辿り着くには、
最初の前提を変えればいけるとか、
これまで書いた部分を崩せばいけると気づくことがある。
そこがプロットづくりでのブレイクスルーに繋がることが多い。
現在煮詰まってるのは、
「現在の線のバージョンだから煮詰まっている」ことが多く、
初期材料を変えると全然方向性が変わることがあるんだよね。
・初期条件を変えてしまう
上のことを経験すると、
「そもそもスタート地点が間違ってるのでは?」
と柔軟になってくる。
初期登場人物を一人増やしたら?
逆に一人減らしたら?
主人公とサブを入れ替えてみたら?
敵対者を主人公にしてみたら?
最初の場所を変えてみたら?
最初の時間(季節)を変えてみたら?
きっかけの事件を変えてみたら?
なんてことに思い至るようになる。
つまり煮詰まりの原因とは、
「最初に書いた部分から抜け出せていないこと」
が結構あるんだよね。
そもそもその初期条件ではゴールに辿り着けないものを、
延々考えて「出ないよう」って言ってるだけの可能性が、
かなりあると思う。
でも苦労してつくった橋頭堡だから、
壊すのを躊躇ってしまい、以下ループになりがち。
その、初期部分を壊す勇気を得るために、
これまでのことをやってきている。
つまり、ほぐしてきたわけ。
料理で煮詰まった場合どうする?
水を入れるだけで済むかな?
かき混ぜてほぐさないとヤバいと思うんだ。
それをやるわけだね。
硬くなった筋は、大根と煮込んでほぐすとか、
無理なら小さく切るとか、
焦げついたところは切り取って捨てるとか、
柔らかくほぐさないと、
うまくいかないと思うんだな。
それをやるために、
色んな方法論を示してみた。
それでも無理なら、
・そもそもこの話はなにをしたい?と問う
・そもそもこの話のテーマは何?と問う
・そもそもこの話を見て、どう思わせたいの?と問う
などの、一行でいうと何?
をやるといいよ。
・タイトルを付け直す
・キャッチコピーを書いてみる
・ポスターを描いてみる
・紹介文を書いてみる
・ログラインを書く
なんかも有効だ。
・あらすじを三行で書く(結末まで)
も無理矢理やるといい。
まだ出来てないけどこういう話になるだろう、
的な希望的観測がうまれる。
・かつてやったパターンを再利用する
も、本来あるべきではないが、
最後の逃し手として持っておくといいかもね。
斬新な新しさが必要ない場合、
定番のオチに来ることで安心することもある。
それ以前がオリジナルがあればそれでよい、
というまとまりになるかもしれない。
などなど、色んなやり方を紹介した。
基本的には視点を変えれば良いのだが、
変え慣れていない人は、
変え慣れていないのだ。(小泉構文)
慣れてない人ほど、「足す」ことをしてしまう。
「変える」「引く」を意識しよう。
これも料理と同じだね。
「あじわうもの」という共通点がありそう。
2023年11月13日
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