人間のエラーにはたくさんの種類があると思う。
詳しくは失敗学会などが研究してるとして、
良くあるパターンの間違いは、
「AとBを逆にしてしまう」
というやつはあるよね。
右手にお湯を入れたカップラーメンを持ってて、
左手にスマホを持ってて、
ベッドにスマホを投げて、
テーブルにラーメンを置こうとして、
ラーメンをベッドに投げる、
というのはよくある例だ。
頻繁かどうかは知らない。
そんなに頻繁だと大変なことになるだろう。
ただし、
そんな惨事が予測されるにも関わらず、
人は無意識に「逆の間違い」をすることがある。
「逆」には、
左右の逆もあれば、
順序の逆もあろう。
前後の逆、上下の逆もあるのかな。
心理的に等価等量対称とみなされるものには、
逆の間違いは起こりやすいと思われる。
兄と弟という、大きさも性格も違うけれど、
親から見たら同じ量の愛情で対称性があれば、
兄と弟を間違うこともあると思う。
もちろんこのエラーの類は、
「一瞬無意識に間違って、
すぐに訂正が起こる」という類のものであり、
「ずーっと間違えっぱなし」のものではない。
いつどういう時にエラーが起こるのか、
その機序などについて、
誰か解明してるんだろうかね。
人類特有なのか、他の種ではどうなのかとかね。
無意識に起こるから、
神経系統や小脳部分でのものであり、
大脳の処理系統ではないと思うんだけど。
キー配列においても、
左右のキーを鏡像対称に間違える、
ミラー現象はよく報告されている。
僕は右利きが強いから、
あまり左右を間違えることはないんだけど、
左右を割と等価に使う新下駄では、
ミラー現象が頻発したな。
あと親指シフトでの左右の親指キーのミラーか。
「何かを等価に扱う」で起こりやすいと思われる。
Twitterから。
>新下駄を使うようになって、「こと」を、「とこ」に打ち間違えることがめちゃくちゃ増えたんだけど、今日はついに「おおい」を「いいお」に打ち間違えてしまった。なんなんだろ、この現象
こと IS
とこ SI
おおい (DL)(DL)K
いいお KK(DL)
僕の個人の手の感覚では、
左→右のほうが打ちやすいため、
SI>ISで打ちやすいな。
またLKアルペジオよりKLアルペジオのほうが打ちやすいな。
その辺が関係してそうな気がする。
それか、ミラー現象が順序にも起こってるか、
その複合か。
ちなみに薙刀式では、
SIは「ける」にあたり、逆のIS「るけ」より多く使うし、
KLは「いう」にあたり、逆のLK「うい」より多く使う。
これは僕の指の感覚の反映なので、
すべての人が共通かはわかっていない。
(900連接をもう少し簡単に測定できたらなあ)
少なくとも薙刀式では、
等価な何かを間違えることはほとんどなくて、
等価なものをなるべく排除するようになってると思う。
それはミラー現象的なものをなるべく起こりにくいようにしたかった、
僕の無意識の判断だと思われる。
こうした「逆の間違い」には個人差があるのか、
それとも共通の何かなのだろうか。
調査研究したいテーマではあるが、
どこかの研究所に入れば可能なのかしら。
アマチュア研究としては限界があるな…
(追記)
ご本人の分析。
> 自分でもよく理由はわかっていないのですが、子音→母音ではなく、ダイレクトに文字と打鍵を結びつけているので選択肢が10から50になっていることから、語感が似ている(ように感じる)文字で打ち間違えが発生するのだと思っています。誤打鍵ではなく誤認識という印象です。
上の議論からして、
「お」「い」を等価なものと認識していて、
それを逆にしたミス、といえるかも。
誤認識と誤打鍵のように、切り分けられるのかな?
僕は切り分けられないと考えていて
(頭ではわかってるのに間違う)、
それも込みで人間の動作だと考える。
で、なるべくそれをしにくいように、
道具はつくられるべきであると。
何かを逆に書いてしまうような道具は、
道具としてだめだと言いたい。
役所の用意する書類って、よくそうなってるよな。
(しかし新下駄のような、
「お」のほうが負荷が大きいものを、
わざわざ間違うのはだいぶ極端な例だ。
負荷だけではない何かがあるのだろうか?)
2023年09月16日
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