2023年09月16日

【薙刀式】間違いが逆になる現象

人間のエラーにはたくさんの種類があると思う。
詳しくは失敗学会などが研究してるとして、
良くあるパターンの間違いは、
「AとBを逆にしてしまう」
というやつはあるよね。


右手にお湯を入れたカップラーメンを持ってて、
左手にスマホを持ってて、
ベッドにスマホを投げて、
テーブルにラーメンを置こうとして、
ラーメンをベッドに投げる、
というのはよくある例だ。

頻繁かどうかは知らない。
そんなに頻繁だと大変なことになるだろう。
ただし、
そんな惨事が予測されるにも関わらず、
人は無意識に「逆の間違い」をすることがある。

「逆」には、
左右の逆もあれば、
順序の逆もあろう。
前後の逆、上下の逆もあるのかな。
心理的に等価等量対称とみなされるものには、
逆の間違いは起こりやすいと思われる。

兄と弟という、大きさも性格も違うけれど、
親から見たら同じ量の愛情で対称性があれば、
兄と弟を間違うこともあると思う。


もちろんこのエラーの類は、
「一瞬無意識に間違って、
すぐに訂正が起こる」という類のものであり、
「ずーっと間違えっぱなし」のものではない。

いつどういう時にエラーが起こるのか、
その機序などについて、
誰か解明してるんだろうかね。
人類特有なのか、他の種ではどうなのかとかね。

無意識に起こるから、
神経系統や小脳部分でのものであり、
大脳の処理系統ではないと思うんだけど。


キー配列においても、
左右のキーを鏡像対称に間違える、
ミラー現象はよく報告されている。

僕は右利きが強いから、
あまり左右を間違えることはないんだけど、
左右を割と等価に使う新下駄では、
ミラー現象が頻発したな。
あと親指シフトでの左右の親指キーのミラーか。

「何かを等価に扱う」で起こりやすいと思われる。


Twitterから。
>新下駄を使うようになって、「こと」を、「とこ」に打ち間違えることがめちゃくちゃ増えたんだけど、今日はついに「おおい」を「いいお」に打ち間違えてしまった。なんなんだろ、この現象

こと IS
とこ SI

おおい (DL)(DL)K
いいお KK(DL)

僕の個人の手の感覚では、
左→右のほうが打ちやすいため、
SI>ISで打ちやすいな。
またLKアルペジオよりKLアルペジオのほうが打ちやすいな。
その辺が関係してそうな気がする。

それか、ミラー現象が順序にも起こってるか、
その複合か。


ちなみに薙刀式では、
SIは「ける」にあたり、逆のIS「るけ」より多く使うし、
KLは「いう」にあたり、逆のLK「うい」より多く使う。
これは僕の指の感覚の反映なので、
すべての人が共通かはわかっていない。
(900連接をもう少し簡単に測定できたらなあ)


少なくとも薙刀式では、
等価な何かを間違えることはほとんどなくて、
等価なものをなるべく排除するようになってると思う。
それはミラー現象的なものをなるべく起こりにくいようにしたかった、
僕の無意識の判断だと思われる。

こうした「逆の間違い」には個人差があるのか、
それとも共通の何かなのだろうか。
調査研究したいテーマではあるが、
どこかの研究所に入れば可能なのかしら。
アマチュア研究としては限界があるな…


(追記)
ご本人の分析。
> 自分でもよく理由はわかっていないのですが、子音→母音ではなく、ダイレクトに文字と打鍵を結びつけているので選択肢が10から50になっていることから、語感が似ている(ように感じる)文字で打ち間違えが発生するのだと思っています。誤打鍵ではなく誤認識という印象です。
上の議論からして、
「お」「い」を等価なものと認識していて、
それを逆にしたミス、といえるかも。

誤認識と誤打鍵のように、切り分けられるのかな?
僕は切り分けられないと考えていて
(頭ではわかってるのに間違う)、
それも込みで人間の動作だと考える。

で、なるべくそれをしにくいように、
道具はつくられるべきであると。

何かを逆に書いてしまうような道具は、
道具としてだめだと言いたい。
役所の用意する書類って、よくそうなってるよな。

(しかし新下駄のような、
「お」のほうが負荷が大きいものを、
わざわざ間違うのはだいぶ極端な例だ。
負荷だけではない何かがあるのだろうか?)
posted by おおおかとしひこ at 11:33| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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