2023年09月16日

【薙刀式】キーボードはなぜバラバラな順に文字があるのか?

辞書順でもないし、
慣習的に決められていて、
それが最高に効率がいいからでもない。
むしろ指が飛び飛びに飛ぶので、
効率の良い運動をしている気がしない。

答えは、
「色々な順番が模索されている最中に、
偶然大ヒットをかましたレミントンタイプライターの配列で、
一旦普及してしまったため、
今更変えられなくなったから」
が真実に近いと考えられる。

つまり「成り行きで引き返せない」だ。


レミントンのタイプライターが普及した理由は不明だが、
各社がバラバラにやっていたタイプライター業界を、
合併させて統一させたのはたしかだ。
まあいわば業界の談合ともいえる。

ただしそれはタイプライター機構による統一であり、
配列の統一までは意図しなかったことだろう。
当時のタイプライターは機械式だから、
故障しない信頼性のほうが重視されたはずで、
配列の効率性の議論に入る前に、
配列が固定されてしまった悲劇がある。


同様の過ちは、人類はたくさん犯している。

ヤードポンド法の不統一問題、
電流の向きを一旦決めたため、
電子の向きが逆だったのに今更変えられない問題、
インチねじがミリねじの中に混在した時、
見た目で区別が困難な問題、
テレビの電波不統一問題、
エスカレーターの右に立つか左に立つか問題、
60Hzと55Hzの不統一問題、
江戸間と京間で畳の大きさが違う問題、
方言による世界言語の不統一問題
(もっとも数人でしか通じない隠語など、
人は独占することで他を排除する性質がある)

などがあげられよう。


人類はなにかしらを独占することで、
他を排除してきた実績がある。

だから、qwertyキーボードを使い続けることは、
qwertyの愚かな歴史を黙認、容認することになる。

輪をかけてひどいのは、
qwertyローマ字だ。
効率的でもない暫定普及型のqwerty配列を、
無理やりローマ字(しかも一部正書法と異なる)に当てはめた、
効率性を何も考えていない配列だ。

qwerty配列、左ロウスタッガード、
109キーボード、qwertyローマ字によって、
人類および日本人は、
大変な無駄をしている。


崩すのは簡単である。

合理的な物理配列の、自作キーボードをつくることだ。
そして、その上で走る、
qwerty以外の論理配列をつくることだ。

一から作る必要はなく、
自作キーボードにはキット販売もあるし、
論理配列には多数の作例がある。

それらを組み合わせるだけでも、
人類の愚かさから抜け出ることができる。



誰かが一斉に何かに統一することは、
それが出来ない人にとっては、
便利をもたらすことになろう。
しかしそれが最高の効率性能であったことは、
人類の歴史において一回もないかもね。

どんどん獣道ができて、
最高の効率へと改変収束すればありえる。
しかしキーボードは改変を許さない構造をしてるがゆえに、
進化を止めた遺物である。



なぜqwertyになったのか?は、
歴史的経緯だからしょうがない。
しかし、
なぜqwertyを容認して使い続けるのか?
については理由はないと思う。
「みなさんそうしてるから」
「他に何がいいか知らないから」
が理由だろう。

なので自作キーボードキットを買え、つくれ。
まだ最高に収束していない状態だが、
現状より3倍くらいよくなる。

論理配列を変えれば3倍くらい快適になる。

両方やれば9倍よくなる。


僕はもはや9倍の苦痛を与える世界には戻らないので、
こうして「いいぞー」と連発している。
posted by おおおかとしひこ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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