2023年11月20日

エピソードの入れ替えの目的

前記事のつづき。
出来のいいエピソード、よくないエピソードは、
ある程度絶対的に決まるが、
相対的に決まる場合もある。


モンタージュ効果だ。

絶対的にはなんてことないものを、
何かの流れに入れると、
急に輝きを放つ場合がある。

単独では良いと思ったものが、
流れの中に入れるとしっくりこない場合がある。
ぶつかり合って相殺するんだろうかね。


つまり、前からの流れのつくりがあり、
盛り上げてからではないと、
いいエピソードを投下しても効果がない。

あるいは、停滞してるときに、
「ちょっとだけ気分を上げる」エピソードを置いて、
すっと気持ちを上げていくこともある。

エピソードの出来と、
気分は連動する。

的確なタイミングで的確なエピソードが来ると、
グルーヴが起きて波が強くなっていく。

もちろん、その波は的確なタイミングで燃料投下され、
さらに盛り上がるべきだろう。


こんな風になるように、
エピソードを入れ替えられないか?
と考えるのは、
全体を見ているときだけだ。

それは第一稿があがり、
全体をリライトしている、
リライトの初期段階、
ないしはリライトの最終段階である。

なぜこのエピソードがこの位置なのか?
それは、リズムを作り、
波をコントロールするためだったりする。
波はずっと高止まりではない。
上がったり下がったり、上がったり下がったりだ。
そのリズムを、
心を掴まれる度合いでコントロールすると、
いいリズムになる気がするんだよな。
posted by おおおかとしひこ at 00:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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