2023年09月18日

【薙刀式】我々は30キー×2面など覚えられないのだ

カナ配列は、最小面数でも2面あるやん。
50カナあるんだからさ。

つまり、記憶の圧縮の話。


仮にランダム配置ならば、
30×2は覚えられないと確信する。

にもかかわらず、
なぜカナ配列では30×2は覚えられるのか?

「繋がりの強いカナが打ちやすく連接される」
からだ。


薙刀式で言えば、右手の、ある、ない、する、られ、
左手の、して、こと、
などの部分だ。
これらの2連接は、実質2キーの記憶容量より小さくて済む。

だから、
連接を使いやすくしている配列ほど、
30×2=60より少ない記憶量でいける。

体感だけど、
薙刀式は40くらいの感じ。
ランダム30より覚えやすいかも、
と思うと30切ってる可能性もある。


これは普通のキーボードでも同じだ。
数字段は1〜0で並んでるから、
ここに10キー分の記憶容量は使わない。
カーソルキーもだろう。

ブロック化することで記憶負荷を減らし、
カナ配列の場合、
それは原理的にカナ連接になる、
ということだ。


同様のことは編集モードでもやっていて、
「ペアで使う概念、反対に使う概念は、
隣同士ないし表裏に置く」
みたいなことで、少しずつ記憶負荷を減らしている。

そうでなければ30×2は覚えきれない。



初めてキーボードを見た時の感想を、
いまだに思い出す。
「なぜランダムに文字が置いてあるの?」だ。

もっと分かりやすく整理すればいいのに、
と初手で思った記憶があるんだよね。

ランダムは、もっともエントロピーが高い。
もっと構造化して、
情報量を減らすべきだ。


たくさんのカナ配列は、
その構造化のアルゴリズムが異なり、
重視してる部分も異なる。
どれがいいかはまだ分かってないし、
ベストが唯一かもわかっていない。

だけど、ランダムキーマップに比べて、
情報を構造化しているのはたしかだね。


qwertyやJISカナなんて、
ただのランダム配置だ。
我々人類は、もっとも情報量の多いキーボードを、
一生強制させられている。

あほちゃう。
posted by おおおかとしひこ at 12:11| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック