カナ配列は、最小面数でも2面あるやん。
50カナあるんだからさ。
つまり、記憶の圧縮の話。
仮にランダム配置ならば、
30×2は覚えられないと確信する。
にもかかわらず、
なぜカナ配列では30×2は覚えられるのか?
「繋がりの強いカナが打ちやすく連接される」
からだ。
薙刀式で言えば、右手の、ある、ない、する、られ、
左手の、して、こと、
などの部分だ。
これらの2連接は、実質2キーの記憶容量より小さくて済む。
だから、
連接を使いやすくしている配列ほど、
30×2=60より少ない記憶量でいける。
体感だけど、
薙刀式は40くらいの感じ。
ランダム30より覚えやすいかも、
と思うと30切ってる可能性もある。
これは普通のキーボードでも同じだ。
数字段は1〜0で並んでるから、
ここに10キー分の記憶容量は使わない。
カーソルキーもだろう。
ブロック化することで記憶負荷を減らし、
カナ配列の場合、
それは原理的にカナ連接になる、
ということだ。
同様のことは編集モードでもやっていて、
「ペアで使う概念、反対に使う概念は、
隣同士ないし表裏に置く」
みたいなことで、少しずつ記憶負荷を減らしている。
そうでなければ30×2は覚えきれない。
初めてキーボードを見た時の感想を、
いまだに思い出す。
「なぜランダムに文字が置いてあるの?」だ。
もっと分かりやすく整理すればいいのに、
と初手で思った記憶があるんだよね。
ランダムは、もっともエントロピーが高い。
もっと構造化して、
情報量を減らすべきだ。
たくさんのカナ配列は、
その構造化のアルゴリズムが異なり、
重視してる部分も異なる。
どれがいいかはまだ分かってないし、
ベストが唯一かもわかっていない。
だけど、ランダムキーマップに比べて、
情報を構造化しているのはたしかだね。
qwertyやJISカナなんて、
ただのランダム配置だ。
我々人類は、もっとも情報量の多いキーボードを、
一生強制させられている。
あほちゃう。
2023年09月18日
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