同じくtkenさんがAIに聞いてて、その答えが面白いので議論してみよう。
---引用ここから
かな入力はローマ字入力よりも高速です。かな入力では、キーを押す回数
が少ないので、入力速度が速くなります。
かな入力では、キーを押す回数がローマ字入力の半分です。また、かな入 力では、シフトキーを押す必要がないため、ローマ字入力よりも高速で
す。 しかし、実際の打録数の差は約1.5倍で、打健輸囲の広さ、シフト打録の コスト、打順の規則性などの違いにより、速度の差はそれ以下になりま
す。
ローマ字入力は、プログラマーなどローマ字の入力が多い人には効事が良 いかもしれません。また、共用のパソコンを使う場合は、ローマ字
入力の方がトラブルを回避できるため、おすすめです。
---引用ここまで
1.5の根拠が示されていない。
1カナを打つのに必要な打鍵数(打鍵効率)は、
ローマ字1.7、
JISカナ1.2、
カナ系新配列1.3
程度だ。
1.7÷1.2=1.4、
1.7÷1.3=1.3
くらいなので、1.5は言い過ぎじゃね?
「打鍵範囲の広さ」はJISカナといろは坂と龍配列のみの特徴だし、
「シフト打鍵のコスト」は、親指シフトなど他のカナ系新配列の特徴なので、
「かな入力」にはたくさんの種類があり、
各々特徴が異なることを、AIは認識していないと思われる。
知ったかぶりもええかげんにせえよ、って感じだ。
共用パソコンの件はJISカナ入力特有のトラブルだし、
そもそも「ローマ字/カナ切り替えは、Alt+ひらがなカタカナキー!」
って付箋を貼っときゃ解決できるわ。
デジタルのトラブルをアナログで解決できるなら、
アナログに越したことはない。
PCの外に出てこれないAIの欠点が出たなあ。
(モニタの外に手足をもったAIが出てこないとねえ)
そんなトラブル回避できないスキルの人間が、
配列変えなんてやるべきではないし、
そもそもネイティブJISカナ使用者が差別を受けるような、
多様性を認めない会社で働く気はしないよな。
ほんでどっちが速い?
日本一の速度では、
qwertyのmiriさんが日本一のタイピング大会で連覇中。
トップクラス平均値は不明。
使い手全員の平均値ないし中央値も不明。
短期的速度ではそのような議論ができても、
人間には疲労があるから、
長期的な速度(極端には、生涯生産文字数)は、
カナ有利であろう。
実際、miriさんは手にメスを入れている。
qwerty配列が身体に与える負荷の大きさは、
もっと批判されてしかるべきだ。
ウサギとカメはどっちが速い?という話でもあるよね。
始まって5秒ではウサギが速かろう。
まず速さの定義をするところからじゃね?
って話さ。
ということで、
僕の意見は、JISカナは論外なので捨ててよし。
以下qwertyとカナ系新配列の議論として、
超短期的(5分程度)では大して差がない、
短期的(10〜30分程度)では得意な方でよし、
長期的(半日以上、年単位)ではカナ系、
だと考えている。
思考はあきらかにカナ系のほうがクリアで、
10分程度の議論ならまあqwertyでもできるけど、
それ以上込み入った話をするなら、
カナ系のほうが脳のリソースを思考に回せる。
だから、
「より深い結論に達する速度」を速さというならば、
qwertyはカナ系に圧倒的に及ばない。
だからカナ系が速い。
速さの議論はこれまでもたくさん見聞し、
自分でも展開してきたけど、
「書くことはどういうことか」
「なんのために書くのか」
「高々30秒の競技時間が現実に何をもたらすのか」
についてはあまり議論がされていないように思う。
「文字で議論するときに、
どの道具を使った方が最終的に速いか?」
という問いこそが、
速さの問い方として正しいのでは、
と僕は考えている。
配列は目的ではなく道具だ。
目的とルートがないと、
サーキットでの標準化条件での実験結果が、
適用できるかはなんともいえないし、
そもそもそのサーキットは間違ってるかも知れないよな。
リアクションの速さと掛け合いの手軽さが目的なら、
フリック一択だしな。
タイピングコンテストは、
元々タイプライターのレミントンのコンテストだけど、
大会を開いて盛り上がりさえすれば、
レミントンはなんでもよかったはず。
単なるプロモーション大会なのでね。
(レミントン所属の人を優勝させるための、
プロパガンダ大会という性格だったろう。
だから他社の人と拮抗するようになったら、
役割を終えたとしてなくなった)
大会だから短期決戦競技が盛り上がったにすぎない。
ほんとは3日くらいかけた秘書コンテストがあってしかるべきだけど、
まあ短期決戦のほうが客が湧くよな、という程度だろう。
その「わかりやすさの誤解」が、
まだ21世紀に影響してるのは、
qwertyの呪縛と共に消えていい愚かさではなかろうか。
そんなことをAIは考えてくれない。
今ある愚かさの中点抽出装置は、
次の賢さを連れてこない。
もっとも、
ChatGPTのようなビッグデータ学習型のジェネレータでない、
別のAIのパラダイム転換があれば、
次の賢さジェネレーターになるかもしれないが。
2023年09月20日
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