そのストーリーを見たいかどうか、
決めるのはこの要素じゃないか?
僕はテクニックとして、
まずその人が陥った特殊なシチュエーションをつくり、
そこに興味を抱かせろ、とよく書いている。
その後、その人の人生を紐解いていき、
感情移入させて、
「この人はこの事態をどう収拾するだろう?」
とするのがよいと。
もちろん、それ以外のやり方でもよいが、
コスパがよいのはこれだと。
なぜなら、
その人の人生や性格を特殊にして、
「この人好き!」って思わせるのは、
結構難しいからだ。
いきなりキャラの立った一発で好きになるものを、
思いつくのはかなり難しい。
(転校生の自己紹介)
多くのYouTuberがやろうとしても、
なかなか出来ることじゃないよね。
タレントって難しいのよ。
なので、
絵として記憶になりやすい、
「変わったシチュエーション(問題)」
からやった方がいいと思う。
そうしたら、
記憶に残りやすく、話の前提を理解しやすいからである。
最悪その人のキャラが気に食わなくても、
「どうするんだろう?」と気にはなるからだ。
これとは別に、
「その人の人生に興味が出る」ときって、
どういう時だろう?
分かりやすいのは、
「同郷の士」だろうか。
自分と同じ出身地の人は気になるよね。
じゃあ人口の多い県出身ならコスパがいい?
これは人の認識を浅く見ている。
そうではなくて、
「人は自分と同じところをみつけると、
好きになる」だけなのだ。
ものすごく馬鹿みたいに考えると、
男は主人公男の話に興味がある、
というだけのこと。
でも女が主人公に興味がないわけではない。
他に自分と同じところがあればよい。
じゃあ大阪出身ならええか、
というのもまだ浅はかである。
抽象的な性格を共通させれば良い。
たとえば「負けず嫌い」だ。
射手座でお話好きで行動力があり、
興味のないのはさっさと捨てる、
みたいに細かいことをやると、
世界の1/12しか取れない。
だけど、負けず嫌いな人は結構いるから、
「負けた時に悔しがり、もう一回挑戦しようとする」
を描くと、
「この人はすごいな、いいな」
と思うようになる。
そうすると気になるわけだね。
「この人は幸せになれるのだろうか?」と。
他人の人生に興味が湧くこと。
自分がどういう時に湧くかを観察しよう。
リアル人生と、創作物でどう違うかもだ。
そして他人のそれも観察しよう。
法則があるかな?
同じケータイを使ってただけで、
そのキャラを好きになる人もいる。
でもそれは狭いマーケティングにすぎない。
人生に興味を持たせなければならない。
なぜなら、
物語とは人生を時間軸で語るものだからだ。
キャラを好きになることは必ずしも必要条件ではない。
あれば得するけど、
「この人の人生ってなんなんだろう?
どうなるんだろう?」と、
考えてもらうことが第一義だ。
2023年11月28日
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