2023年12月08日

第一印象は、最初の活躍と思え

キャラクターの第一印象を決めるのは、
ただ立っている姿だろうか?
扉を開けて入ってくる姿だろうか?
向こうからやってくる姿だろうか?

まあそれもなくもないが、
実際に「何かをする」シーンが、真の第一印象だと思う。


というのも、
ただ登場して、しばらく何もせずに、
ただいるだけのキャラクターになってしまっていることってよくあるからだ。

せっかく印象的な登場シーンをしたというならば、
次に、活躍させてあげればよい。
敵を倒すとか、派手なやり方もあるけど、
動詞で表現できる何かだと思う。

雨が降ってきたから、傘をさしてくれる、
というようなことでもいいし、
誰かわけのわからないやつがいたら、
そいつから離してくれる、
みたいなものでもいいよ。
善人的なこと(save the cat)的なことがいいと思うが、
どういう第一印象を残したいか、
ということで決めるといいかもね。

コーヒーを飲むとか、しゃべるとか、
たたずむ、とかではだめだ。
AをBする、というような動作が必要で、
しかもそのことでストーリーが動くものが良い。
つまり、
キャラクターの印象というのは、
ビジュアルとか、立ち居振る舞いではなくて、
「ストーリーにどう関わってくるか」
が問題だということだ。

序盤でまず関わらせよう。
それが無理なら、
出来るだけ早く。
そうするとそのキャラクターの第一印象が定まり、
ストーリーが動かしやすくなるだろう。


主人公はもちろんだけど、
脇のキャラクターにぐっと入るときも、
こういう時だよね。
今まで「ただいるだけ」と思われたキャラクターが、
一気に人間になり、
その人となりが分かることって、
その人の行動を見たときなんだよな。
posted by おおおかとしひこ at 08:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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