そのホンが名作かどうか判定する方法。
もちろん、
最低条件として、
詰まらなくて退屈する部分がなく、
常に引きつけられて、
最後まで一気読みしてしまうものとして。
笑ったり、感動したり、
グッと来たり、いいぞと燃えたり、
なんらかの感情に震えたとして。
まずそうでないものは、
名作でも何でもないのでお帰りください。
そうなってからの話。
まずラストシーンが鮮烈な記憶になること。
ラストシーンこそがテーマの象徴であり、
「こういう意味の話を見た」
という結論のイコンである。
ハッピーエンドという安心感に加えて、
主人公の行動が、
その社会に与えた影響が描かれるだろう。
あるいは、主人公の変化かもしれない。
それは清々しく、誇らしく、
勇気の湧いてくるシーンだろう。
あるいは切なく、美しく、
もう二度と戻らないことを示してるかもしれない。
それはそのストーリーによるので、
なんでもいい。
ラストシーンに感銘がない物語などない。
むしろそれがメインディッシュだからね。
さて、ここまでは最低条件だ。
ここからが本題。
ラストシーンを前にしたとき、
勝手に脳内エンドロールがはじまると思う。
その時に、「数々の名場面を思い出す」か?
という話をしようとしている。
派手な場面もあろう。
地味で静かな場面もあろう。
派手さと名場面であるかの相関関係はない。
ただ派手な方が記憶に残りやすい、
という程度だ。
地味でセリフだけの場面でも、
それが名場面であれば記憶に残る。
それには共通条項があって、
ストーリーがぐっと大きく動いたことと、
我々の感情がぐっと大きく動いたことの、
二つが必要な気がする。
ドカーンって爆発するだけじゃ記憶に残らない。
それが事件の最初とか途中の大ターニングポイントとか、
クライマックスとか、ストーリーの転換点であり、
なおかつ「死んだのかー?!」とか、
「証拠が全部消えた…!絶望だ…!」とかの、
我々の感情が大きく震えたポイントになっていないと、
記憶に残らないと思う。
逆にそれさえ守れていれば、
告白のシーンとか、大抵地味な2ショットだもんな。
それでもセリフが印象的で、
感動すれば記憶に残る名場面になるよな。
あの場面良かったよなー、
あそこも印象的だった、
そうそうアレがあったわ、
などなど、
名場面を走馬灯のように回想してみなさい。
何個か出てくると思う。
出てこないならろくなシナリオじゃないから書き直し。
で。
その名場面って、
単純に「良かった場面」なんだよね。
つまりそのシナリオを代表する、
記憶に残る場面であると同時に、
「褒めるべきポイント」なんだよね。
全シーンそうなればいいが、
仮にそうなったとしても、
出来不出来があるため、
上から順番に5とか7になるだろう。
それがあなたのシナリオの、いいところだ。
それを繋げたら、
ストーリーのダイジェストになってることが理想だね。
もしそうなってないなら、
ダイジェストに必要な骨格ポイント、
結節ポイントが、「いい場面」じゃなかったってこと。
そこをいい場面にするように、
リライトした方がいいと思う。
もちろん全部をそのようにはできない。
だけど、
「いい場面」が増えるのっていいじゃん。
「よくない」なら、「よい」ようにすればいいのさ。
名場面を書け。
グッと来る、泣いちゃう、
あるいはゲラゲラ笑っちゃう、
あるいは悔しい、あるいは怒りに震える。
どんな感情でもいい。
最高の名場面にしてみたまえ。
そういう強い場面が、
走馬灯のように出てきたら、
おおむねその作品は成功といえると思う。
2023年12月10日
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