2023年10月07日

【薙刀式】カナ配列の習得方法(推奨)

立て続けに「間違った」マスター方法を見かけたので、
合理的な習得方法を書いておく。


Twitterから。

> 今日から新下駄配列で入力している。表を見ながらなので、時間がかかっている。

同じく、自由文について。

> 単純な文字数:125文字
> 漢字変換無しの文字数:149文字
> 親指シフトでのタイム:13分11秒
> ローマ字入力でのタイム:39秒

自分で思うことや、どこかにある文章を、
いきなり書くのは推奨しない。
すべてのカナがランダムに出現して、
それを「表を見ながら拾い打ちをする」
のはあまりにも効率が悪い。

それでマスター出来る人もいるとは思うが、
もし挫折したら、
以下のようなもっと効率的なマスター方法を試されたい。

新下駄も親指シフトも30キー×3面あるので、
90のランダム表を「当てずっぽうに探す」のは、
かなり難易度が高いと思う。
39秒で出来ることを13分もかかってたら、
やる気をなくすに決まっている。


さて、では推奨方法。

1. 中段単打10キーを使って、出来るだけ単語や文(の一部)をつくる。
2. 上段単打10キーを加えて、20キーで、以下同じ。
3. 下段単打10キーを加えて、30キーで、以下同じ。

4. シフト面1の中段10キーを加えて、以下同じ。
5. 同上段10キーを加えて、以下同じ。
6. 同下段10キーを加えて、以下同じ。

7. シフト面2で、同様に。
8.
9. 同様。

これで、90キーを使って、段階的に、
自由に単語や文をつくる練習をする。


例: 新下駄の場合

中段単打は、

のとかんっ くういしな

なので、これで単語をつくる。

とか のん かっと いう ない なく いく
うかうか とし なんと なんか のしのし
かいかん かんくう なっとう しっと
となかい かのん なかなか しんかい くいなし

まあなんでもいい。言葉になってればよし。
これで中段10キーを無意識化できるまでやる。

第二段階。
上中段単打は、

ーには、ち ぐばこがひげ
のとかんっ くういしな

なので、これでつくる。
ただ、あきらかに、QTYP@に当たるキーは、
マイナー音が当てられているため、
そこまで重心を置かなくていいだろう。

には、 とは、 のちのち はっと
はんにん とち とにかく
こうこく こい しばしば ばしばし
はば ながい ひがん げひん がいかん
がんがん しがち こない ひしひし ひげ
ひんかく なのに うがうが かが がか
かんかんがくがく ちーん ひーと しーん
うんこ ちんこ なんこ なにか ひと このひと

指が場所を覚えるまでやればよい。

そのうち、20キーを見なくても打てるようになってくる。
出来るようになったら次へ。
以下同じ。


これで、「一通り」体に入ってから、
自由文を書くと良いだろう。

逆にそうしないと、
「次何が出る状態かわからない」
状態では体が準備できないからね。
「準備した体がぱっと動く」
ことをマスターするわけで、
「さがす」ことをマスターするわけじゃない。

だとしたら、
「準備できるキーを限った状態」で、
ぱっと動ける練習をやったほうが、
のちのち「無意識に指が動く」
「先に指が動く」になりやすい。



このことは、
qwertyローマ字でも同じなんだよね。

母音→清音子音→濁音子音→拗音→外来音
みたいに段階的にやって、
「今習ったものだけで言葉をつくる」
をひたすらやったほうがマスターは早い。

ローマ字は原理上母音さえマスターできれば、
だいぶ楽になるから、
この段階的練習のことを忘れてるんだと思う。

ローマ字はマスターは楽だが、
一生打鍵数が多いから、
「組み合わせパーツは多いが打鍵数の少ない」
カナ配列をやったほうがいいのはあきらかだ。
その組み合わせパーツは、
新下駄や親指シフトは90あるわけだね。
(厳密には新下駄はもっと多い。最上段もあるし)


薙刀式はそれを50に減らしてるから優秀なのだが、
まあ90でも行けないことはないだろう。

新下駄には有名なスパルタ練習ドリルがあるので、
それをやるのも手だ。
13日間マスターコース
https://ameblo.jp/mrpepper/entry-10809823820.html
やり方の基本は同じ。例文が豊富。

薙刀式は練習法をマニュアルに記しておいた。
多分これやるのが一番効率が良い。


逆に、
公式練習法のないほかのカナ配列は、
普及させる気あんのか?とすら思ってしまうが、
まあそこまで手が回ってないのだろう。
フィックスした配列は、
そうした練習法も開発するべきだと思うがなあ。

上にあげた練習法は、
どの配列でも使える方法だ。
たとえ漢直でもね。


気をつけるべきことは、
キーを点ではなく線で捉えるようにすること。
単語を線で書けるようになると、
ようやくカナ配列の利点がわかってくるため、
最初からそれをマスターした方が早い。
posted by おおおかとしひこ at 15:20| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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