2023年12月17日

場所や建物がタイトルになるとよくない(仮説)

経験則。なんでかを考察したい。


場所や建物がタイトルになる映画は、
あまり面白くない感じがある。
なんでか。
「その場所や建物がテーマと関係なく、
ただ事件が起こった場所である」
だけのことが多いからではないか。

「ホテル〇〇」というのはよくあるタイプだ。
そのホテルがよっぽど何かテーマ性があり、
映画で扱うテーマを象徴しているなら、
意味があるが、
大抵は「その事件が起こった場所」でしかなくて、
テーマとは関係ない場合が多いんだよね。
だから、
なんだか異国情緒あふれるタイトルだとしても、
映画自体が名作になることはあんまりない気がする。

それで思い出したのが、
「ルパン三世カリオストロの城」なのだが、
名作なのに建物の名前だなあと。
でもそもそもこのタイトルはテーマを表しているわけではなく、
「ローマの休日」的なラブストーリーのBストーリーと、
「ゴート札事件」という本筋のAストーリーの二本立てが、
ストーリーの本質である。
それを「カリオストロの城」というタイトルで、
扱いきれているわけではないものだ。
ということは、そもそも「カリオストロの城」というタイトルが間違っているわけだ。

本編が充実していれば、
場所や建物のタイトルになっていても問題ない例だが、
ほとんどの場合、
その場所や建物の異国情緒に頼ってしまい、
映画的ストーリーを紡ぎだせないまま終わってしまっている気がする。

だから、ほとんどの場所タイトル、建物タイトルは、
面白くない気がするんだよな。
よっぽど変なもの、
「超能力団地」とか、「京都鬼が辻」みたいな、
企画性のあるものならばまだわかるが、
そうじゃない、なにがしかの雰囲気だけのものは、
たいてい凡作になることが多い。
「メゾン・ド・ヒミコ」とかもそうかな。
だから何?という雰囲気映画だったよな。
漫画「めぞん一刻」は名作なのにねえ。


もともとのしっかりしたストーリーやテーマこそが大事で、
タイトルは重要じゃない、
ということだ。
にも拘わらず、
いい感じの場所や建物の雰囲気に負けて、
その名前負けしてしまうストーリーしかつくれない、
というのが実情だろうな。
「新橋一丁目」で、面白い映画はつくれそうにないよなあ。

まああくまでも経験則だ。
例外はあると思う。
実在の場所や建物を取材して作る場合、
その取材や実在に負けて、
フィクションとしてのストーリーやテーマが面白くない場合がある。

つまり、タイトル負けしがちということだ。
posted by おおおかとしひこ at 01:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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