2023年10月22日

【薙刀式】qwertyローマ字を撲滅するために

Twitterにある、こうした間違いを解いていかなければ、
qwertyは固定化されたままだ。
反論していこう。

> 残念なことに世界共通言語となってしまった英語がアルファベットを使用する限り、カナ配列を覚えても結局アルファベット配列も覚えねばならず、26+46もキー配列を覚えることになりますので、ライターにでもなるんじゃなきゃ26キーだけ覚えてローマ字入力するほうが楽なんですよね。

26の記憶負担ですむのは、
ポチポチと拾い打ちするときだけ。
そうだな、せいぜい秒2キーだろう。




これは実用には遠い。
実用レベルのタイピングは、
秒7キー(ローマ字の場合)必要だ。
遅くとも秒5だろう。

この速度帯では、
キーボードを見てからではでは無理で、
ブラインドタッチかつ無意識化しないと打てない。

ということは、
こんなことを言う人は、
秒5打にも達していない可能性が高い。


また、
秒7をキープするには、
ほとんどを単語単位で打たないと無理だ。
1語をひといきで打つのが理想だけど、
打ちやすい部分に分けて、2〜3パーツに分けてもよい。

たとえば、「さかあがり」を「さか」「あがり」のように。

しかし少なくとも2文字単位で打つわけで、
4打〜3打程度は一気に打てなくてはならない。
つまり、
ポチポチ拾い打ちしてもこの動作は無理で、
「数文字一連」が身についていなければならない。

そしてこれは、
英語と日本語で全く運動経路がちがう。
母音と母音の間に、子音数文字を挟みつつ、
一語の中に2〜3の母音しか入らない英語と、
文字の数だけ子音+母音を繰り返す日本語では、
運動経路が異なる。

それを日本語数文字単位で打ち、
英語を単語単位で打とうとすると、
それぞれの運動に共通点はない。

だから、
日本語と英語を共通のキーボードで打つ、
合理性はない。

少なくとも、
日本語に特化したローマ字配置と、
英語に特化した英語配置の、
二つの配列を使い分けたほうが合理的だ。
どうせ運指経路は違うからだ。


日本語に特化したローマ字配置は、
SKY配列を嚆矢に、けいならべ、きゅうり、
カタナ式、大西配列、tomisuke配列など、
多くの作例がある。
それと、qwertyを切り替えて使う方が、
なんぼか合理的だ。

(そして、日本語ローマ字配列より、
日本語カナ配列の方が合理的で楽だ)


この考えに至らないのは、
議論の前提である、
秒7ないし5ではないから、
だと思う。

つまり日本語と英語を、
世界共通の26文字で打つのは、
「遅い人の発想」だと思う。

あるいは、どちらかの言語はそこそこ速いが、
他方はたいして速くない、
一つの言語の経験で考えてる人ではないか。

両方の言語を深くやればやるほど、
英語と日本語の共通点があまりになく、
共通させる意味がないことに、
どんどん気づくはずなのに。


「私は努力したくないです」の言い訳の代わりに、
こうした議論を張る人は多い。

配列を学び、ブラインドタッチ技能を得ることは、
自転車に乗るよりも何倍も大変だと、
見積もっているからだ。

ところが。

その大変なイメージは、
qwertyローマ字という、
あまりにも不合理な指遣いのマスターから、
来ているのだ。
qwertyローマ字のマスターにかかる労力を100とすると、
自転車は30くらいだと僕は思う。

そして、合理的なカナ系新配列、
たとえば薙刀式って35くらいだと考える。

46カナを覚えるのは、
26アルファを覚えるのより難しい、
という先入観が間違いだ。

ブラインドタッチは、
「文字から文字への運動経路を、
2〜3個セットで覚えて、
基本パーツを増やしていく」
ことがメインの作業なのだ。

「ここがAで、ここがIで…」
という26を覚えるのではない。
日本語で頻出する二連接、
「ょう」「てい」「かい」などを覚えるところから、
やるべきなのだ。

それはいくつ覚えれば日本語をスラスラ書ける?
46^2=2116覚えればなんとかなるか。
半分くらいはマイナーなので、1000覚えれば良い。

26キーで1000覚えるか、
46キーで1000覚えるかの差である。

そして、qwertyローマ字は難しい指遣い
(跳躍が多く、マイナーな指を酷使する)で、
薙刀式は優しい指遣い
(アルペジオが多く、両人差し指中指で8割)だ。

もちろん、
qwertyローマ字にはないシフト操作がある。
これは30キーより多いカナを、
30キー範囲に収めるための方法論だ。

そしてそのシフト操作すら、
指遣いの中に入っているため、
薙刀式の指遣いそのものはqwertyローマ字より簡単だ。


記憶負荷は26:46ではない。
1000:1000というだけの話。
打鍵効率(1カナを打つための統計的平均打鍵数)は、
1.7:1.3なので、
1700:1300の差なんだよね。

難しい1700か?
簡単な1300か?


もちろん、qwertyみたいな、クソキーボードを使わずに、
それより速いフリックを使う方が、
僕は合理的だと思う。
英語をあまり使わなければ、都度qwertyに切り替えて打てばいいでしょ。



文字を打つのが遅い人は、
ビジネスでは人に遅れを取る。
だから速い方が有利である。

仮にビジネスで成功しなくてよいとしても、
発言こそ人権みたいなものだ。

何も言わないやつはいないのと同じだ。
ネットでは「言う」ことはできない。
書くことしかできない。
YouTuberになれば言うことも可能だが、
その手間と新配列のマスターなら、
後者の方が楽だろうと思う。


環境構築は、YouTube配信より簡単だ。

ガンガンものを言いたいなら、
ガンガン打てるようになったほうが早い。

ちなみに僕の打鍵は、
薙刀式で、1500字(変換後)/10分。
qwertyローマ字で、530。
qwertyローマ字みたいな難しい配列の、
難易度の1/3程度で、
薙刀式はマスターできるわけさ。


それでも26:46に縋ってるなら、
タイピングを何一つわかってない証拠。
鼻で笑われる理屈だぜ。
1700:1300ってことを考えよう。

あるいは、日本語ローマ字配列ならば、
qwertyローマ字より簡単な運指なので、
1700:1700をまずはやってみてもよい。



僕は一生qwertyローマ字はやらない。
あんな手がもつれる配列なんて、誰も知らずにやってるだろ。
悪貨が良貨を駆逐した、歴史的敗北配列だよ。

「26しか覚える必要ないんだー」は悪魔の囁きで、
そのあとで1700の悪運指を実は強要してるわけ。
甘い汁で誘って骨抜きにする、
悪い詐欺だ。

1/3の労力でいいんだ。
さっさと新配列をやってみな。
一番簡単なSKYや大西配列なら、
3日で走れるようになるし。
自転車より簡単なくらいだぞ。
posted by おおおかとしひこ at 14:43| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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