2023年10月23日

【薙刀式】普通の人はテンキーを捨てるのすら躊躇するのだ

Twitterから。
> ゲーミングキーボードとHHKB、一般的なキーボードの右が盛大に断ち切られてるので普段の数字入力をキーボードでやるの頭おかしくなりそうなので買えない

これまでフルキーボードのテンキー部を使って数字入力していたのだろう。
それをTKL(テンキーレス、60%〜80%)にするだけで、
頭おかしくなりそうになるわけ。

これが、配列を変えることへの抵抗感の、
最初の部分だろう。


人は慣れたものがなくなる、
というだけでショックである。

それが廃盤とか、事情があるなら飲むかもだが、
よほどの理由がない限り、
現状のものを使いたがる生き物だ。

仮にとても不合理なものでもだと思う。

どんなに頭が悪かろうが、
手慣れてそれが自分の宇宙だと思ったものは、
手放さなくなる可能性が高い。

習慣とは、そうしたものだと思う。


これを変更することはとても勇気がいる。
ライザップに通うとか、
引っ越すとか、
言語が変わるとか、
それくらいには勇気や覚悟が必要だ。

テンキーから数字段に変えるだけで、
そんな覚悟になるわけ。

人類に不可能なことを要求してるわけではない。
できる人は沢山いる。
僕は面倒だから右手ホーム3段にテンキーを入れて、
4段目を不要にしているので、
4段目がベストとは思っていない。
だけど、テンキーの方がホームポジションから離れる、
そのデメリットを理解してる人は少ないかもね。



つまり、
「ホームポジションから離れずに、
ブラインドタッチで打つ」ことを前提にしない限り、
ホームポジションから離れてテンキーを使うことは、
悪ではないのだ。

そこにメリットや合理的理由があったとしても、
人はその習慣を変えない。
おそらく、
「ホームポジションからブラインドタッチで打つ」
がいかに合理的だとしても、
現在の非合理的な、
ホームポジションを崩してテンキーを打つ、
を変えないに違いない。

ここの橋をどう渡らせるかが、
新配列に人をなだれ込ませる鍵になると考えている。


カーソルキーも似たようなもので、
左親指+HJKLが合理的と感じるには、
「ホームポジションが一生崩れない」を、
最大の利得とする感覚が分からないと、
分からないだろうね。

この考えが進むと、
どう考えても40%〜30%が、
最も合理的になるのだが、
人はそこまでやって来ない。


見た目でキーボードを判断してるからだろう。
僕が「ブラインド」という言葉を使っているのは、
キーボードは見た目ではない、
ということを強調したいからだ。

手が自動的に届く範囲だけで、
キーボードを打ち続ける、
その感覚をどうやったら伝えられるんだろう。

とても難しいが、
そこがおそらく「配列を変える」
ことの最大のメリットになるだろうと思うので、
うまく伝え方を考えなければ。
posted by おおおかとしひこ at 11:27| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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