2023年10月29日

【自キ】HHKB Studioのスイッチとオリジナルとのフォースカーブ比較

がサリチル酸さんによって測定されたので速報値。
https://x.com/Salicylic_acid3/status/1718311845289935322?s=20


見たところ、
メカニカルスイッチ(Kailh Deep Sea説濃厚)は、
なんの変哲もない、
普通のメカニカルスイッチのフォースカーブだ。

一方オリジナルのHHKBの、
静電容量スイッチは、
最初に柔らかい山があり、
一旦負圧になり、なだらかに重くなっていく。

これがソフトタクタイルと言われる所以だ。
これはゴムドームの沈み変形特有のフォースカーブで、
バネのように敏感に変形しない、
ゆっくり変形するゴムゆえのものだと考えられる。


これだけフォースカーブが違うのに、
両者を比較して打ってみると、
結構近いんだよね。

なんでだろ。

僕の試打の感覚では、
このフォースカーブの違いは、
高速打鍵だとあまり感じないから、
ではないかと思った。

秒5打もすれば、
一つ一つのフォースカーブは大変短い感触だ。
(フォースカーブの測定は、一回数秒かけて測定される)
それよりも、
指がキーキャップに触れた感覚や、
押し込みのイニシャルフォース、
底打ちの感覚、
軸ブレの感覚が、
近いかどうかの方が「近い」に評価されるのでは?
と思った。

まず軸ブレでいうと、
HHKBの東プレ軸は、
円柱ステムである。
これはどの方向にブレたとしても等価なブレ感、
擦れ感だ。
一方メカニカル系は四角ステムが多く、
x方向とy方向のブレ感が異なるスイッチが多い。

その中でも円柱ステムは少数派で、
僕が一時期凝ってた、
Kailh Box Creamは円柱ステムの先駆けだった。
このブレ感の少なさに惚れて夢中だったんだけど、
擦れ摩擦が大きく、
結局別スイッチに移行した。

この設計の後継が、
Kailh Deep Seaシリーズ。
日本ではほとんど流行らなかった。

このサイレントシリコンを、
独自工夫したスイッチ、
という風に界隈では噂されている。

たしかに軸ブレ感が少なく、
HHKBオリジナルの東プレ軸の軸ブレ感に近い。

サリチル酸さんは軸ブレ測定装置を開発してたので、
ここを測定してほしいな。


さて、底打ち感の話だ。

普通の自作キーボードよりも、
HHKB Studioの底打ち感は、
かなり柔らかめだと感じた。
スイッチの静音シリコンの厚みや成分が違うのだ、
という噂もあるが、
僕はそれよりもプラスチック筐体のせいでは?
と感じた。

アルミケース+ガスケットのような、
カッチリ+柔らか吸収の、高級自作系ではなく、
底打ちを普通にプラスチック筐体で吸収してる柔らかさだと感じた。

なので、
アルミケース+ガスケットのような筐体に、
このスイッチを移植すれば、
底打ち感は急に似なくなるのでは、
と予測している。



ということで、
僕の感じた「似てる」という感覚は、
軸ブレ感と底打ち感だったように思う。

僕のいつも使ってるお気に入りスイッチ
(Tecsee Blue Sky linear)に比べれば、
摩擦感、擦れ感があるところも似ている。

なるほど、
「打鍵感が似ている」は、
フォースカーブよりも、
もっと大きな要素があり得そうだ。

(そして僕は、HHKBの打鍵感が至高とは思っていない。
俺のキーボードのほうが至高だぜ。
なのであまり熱心に考えているわけではない)
posted by おおおかとしひこ at 09:03| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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