2023年10月31日

デジタルは人を幸せにしない: Chat GPTのネーミングセンス

深層学習ベースのAIは、
「すでにあるものの中点を取る」ことが上手で、
「今ここにない、新しいもの」を作り出すことは上手じゃない。
ニューラルネットワークの学習アルゴリズムからそれは分かるので、
詳しくは調べてくれ。大学院レベルの知識がいるが、
用いる数学は高校理系数学程度なので。

おそらく、
「紅葉、楓、椛を使った、紅葉、楓、椛以外の、
登場人物の名前を考えて」が質問だろう。
Chat GPTの答えが以下で笑ったというのをTwitterで見た。
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パッと考えれば、

楓子(ふうこ)
紅葉(べには)
和椛、若椛(わかば)
揉次(もみじ。これはギャグ用)

なんてのがすぐに出てくるだろうに。
まあ、そんなものを考える力のない人間が、
AIに頼み、
その程度でヨシとする人たちが、
文化を紡いでいくのだろう。

とても危険なことだね。


AIがなかった頃は、
必死で考えてつくっていた。
その経験がない人、
その辛さから逃げたい人が、
AIに頼るようになる。
どういうことかというと、
よわよわ人間がそのまま鍛えられず生きていく。

つまり人類は滅びる。


それくらい、頭を沸騰させて考えるのさ。

漢和辞典をちゃんと引き、
その語源を見たり、
パッと目に入った余計な情報もなんとなく見たりして、
寄り道をたくさんしながら考えるのだ。

それが「考える」という行為で、
考えることは考えることの訓練を兼ねているんだよね。


この人も試しにやってワロタいうてるだけの可能性もあるが、
多少なりともセンスが上がってきたら、
考えることを放棄してしまいそうだね。


デジタルは人を幸せにしない。
怠惰への道へ誘う。
結果、普段鍛えてる筋肉マンに勝てなくなる。



さらにもうひとつ警鐘を鳴らすとすると、
そのあとの「解説」が、
そのセンスがない人にとっては、
分かりやすい指標になってる可能性があるんだよね。
これはセンス詐欺なんだよ。
センスのない人に、解説だけしまくって、
それでなるほどーと言わせて金を払わせる。

優秀なセールスマンはこれができる。
客はほんとうに分かって買ってるわけじゃない。
セールストークで納得したから金を払ってるだけなことが多い。

この例では明らかにセンスが悪いので、
この解説もギャグでしかないが、
これがもっと巧妙になってきたとき、
どちらを人は信用するか?ということ。
センスに自信のない人ほど、解説が欲しいのでは?
posted by おおおかとしひこ at 16:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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