四則演算の単位系について、
習ったのは高校物理だった記憶がある。
[]で単位系を表して、
[cm]/[mm]=[無次元単位]
になる、という理解をして、
四則演算というのは、単位系を計算してるのだ、
ということを理解した。
「単位を揃えて計算する」のは、
この単位系が間違ってるかどうかをチェックするための、
TIPSに過ぎない。
[cm2]÷[cm]が出来ないのは、
Lを長さの次元とすると、
L2とLは次元が異なるからである。
(cmの単位の答えが出るから、面積と一辺がわかってるときに、
四角形のもう一方の辺を求める以外に使うことはないだろう)
なので、L÷Lの計算は正しい。
ここまで前提。
それに関する詳しいツイートがあったので引用しておく。
https://x.com/genkuroki/status/1716088789314257248?s=20
以下本題。
そこにいろんな人の意見があったのだが、
> リスクとか確率とかか関係する話題って揉めやすいけど、その要因のひとつは、割り算の意味を理解できていない人が一定割合いるためだと思う。
ここに衝撃を受けた。
そうか、リスクとか期待値の話をするときに、
分かってる人と分かってない人の違いは何か、
賢いとバカ以上に考えていなかったのだが、
割り算を理解したかしてないか、
ということなのか!
と目から鱗が落ちた。
賢い人「リスクがあります。10%の確率で死にます」
バカ「死ぬのか!やめよう!」
賢い人「90%は生きますよ?」
バカ「でも死ぬんでしょ?やめた!」
こうしてプロジェクトは、
100%安全になるまで進まない。
そうしているうちに好機を逃すのは、
もう何年も見ている光景だ。
賢い人「50%の確率で1万円もらえて、50%の確率で0です。
なので期待値は5000円ですね」
バカ「5000円も期待できるのか!やろう!
あれ?0円じゃないか!5000円を期待したのに!
クレームだ!」
期待値を分かってない人は、
期待値が数学用語であることを知らない可能性があり、
「期待される成果」のような、
日本語だと思ってる人がいる。
確率は、その事象が起こる場合/全部の場合
という割り算に過ぎない。
この割り算を理解してないならば、
リスクや確率や期待値を、
思考に入れて計画できるはずがない。
文系バカが上にいると、
こうしたことがうまくいかないのは経験的に知っていたが、
文系=バカではないのは、
集合論を考えればわかることだ。
そうだな、集合論がわかってない人も、
ベン図とかわかってないから、
A=Bしかわからなくて、
それ以外の存在がありえる、
ことを理解できてないのかもしれない。
あるプロジェクトが進まないとき、
大抵は上にバカがいる。
彼または彼女が割り算を理解できてるか、
「4cm×5mm=8は合ってると思いますか?」
という話を振ると、
リトマス試験紙になるかもしれないね。
賢い別の人に「アイツ割り算分かってないんで、
うまく回避してください」って根回ししないとな。
2023年11月05日
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