新下駄が速いのは予測の範囲だが、
月光が速いのはおもしろい。
https://x.com/kanchokker/status/1721888527020146856?s=20
そもそも新JISの設計時に、
頻度に応じて、
表と裏にバラしたはずだ。
その時に忖度なく、頻度だけで決めてるはずなので、
その影響が大きいと思う。
薙刀式はこのランキングでは遅い。
予測された結果だ。
薙刀式の快適さは、
TOP100の連接で決まらないからだ。
どういうことかというと、
「マイナーな連接であろうが、
日本語として重要な連接を、
不快にしないようにする」
設計方針だからね。
統計が席を譲る評価方式がある。
具体的には、
助詞をほぼ人差し指中指に集めたことや、
助動詞や語尾の一部をアルペジオにしたこと。
連接を取るよりもつなぐことを考えている。
あるいは同時シフトのロールオーバー化け問題。
それを回避するように並べ替えをしている部分もある。
日本語として重要な連接があるならば、
そこで化けが発生しないように、
頻度が席を譲ることもある。
具体的には、「から」を優先した、
v15なんかが代表的。
(このことで「ふ」関係が不快になったが、
全体としてはヨシと考えている)
トップを重視するか、
ボトムの底上げをしてトップはある程度抑えてもいいか、
設計には二つの方針がありえる。
薙刀式は、トップは犠牲にして、
満遍なく打ちやすい、
ボトム底上げ方針を(ある程度)採用している。
その匙加減は僕基準だけど。
なので、
連接TOP100の成績は、
トップクラスには負けるだろうことは、
織り込み済みといっていいかな。
ちなみに、
2gram連接TOP100のトータル出現率は28%。
(モーラ単位のデータがないので以下gramで考える)
どんな文章でも、
残りのざっくり7割は有象無象のマイナー連接だ。
1万カナの文章(漢字変換後6000〜8000字くらい?)
を書くとすれば、
結構な回数のマイナー連接に出会うわけ。
そこが不快にならないようなデザインのほうが、
大事なのではないかと考えた。
(ここでは、2連接の速さが、
楽さや心地よさと比例すると仮定しよう)
理屈というよりも、現場の泥臭い要求、
という感覚だね。
もちろん全ての連接を心地よくすることは出来ないので、
あくまで体感でしかない。
トータル出現率80%までの連接で勝負したら、
いい勝負になるのでは、
と予測してみる…
ちなみに2gramで計算してみると、
キリのいい出現回数200まで(1237位の「をて」まで)
だと83%になったので、
このあたりで競ってみるとおもしろいかも。
50%でも違う結果になりそう。
あるいは、この値すら変数にしてみれば、
どのへんで月光、月、新下駄の優位性に、
薙刀式が追いつくのか、なんてことまで分かるかもしれない。
追いつきませんでした、
という結果かも知れないので、それはそれで見てみたい…
そもそも指の2gram、30×30=900よりも、
カナの2gramの方が圧倒的に多い。
kouyさんの統計では、
5433通りの組み合わせが少なくとも1回出現した。
(理屈では84×84=7056通りの組み合わせがあるが、
たとえば「ヴぬ」とかの2gramはまあ存在しないので)
この速度や器用度の不均衡集合900と、
出現率の不均衡集合5433の写像関係が、
配列というフィルターなわけだ。
そのフィルターの性能をどう評価するか、
という問題で、
妥当で納得いく評価法はなんだろう、
という話になってるんだな。
これまでは、打ちやすさ打ちにくさの、
1gramの表から計算していたが、
僕が900連接のデータを実際に取ったことで、
こうした計算ができるようになったのか。
興味深い。
じゃあますます3gramとか、
シフトのデータも欲しくなるが…
大変なので二度とやりたくないです…
(動画撮影による目視記録なので…)
汎用性のある測定器を作るところからになるだろうな…
2023年11月08日
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前回はカラムスタッガード(縦ずれ)のコルネキーボードだったので、今回は普通のRealforce 108 USにしました。
https://github.com/tor-nky/MesureKeyTrill/tree/main/Result
大まかな傾向は似てると思いますが、
ロースタッガード(横ずれ)のせいで指が詰まるところはとても悪い値ですね。
WA、AE、FE に時間がかかるのは予想外でした。
RE、RA とかが悪化してますが、速くすると間違っちゃって、失敗しないよう遅くしていたところかと。
100個やったらたっぷり休憩するのがいいようです。
とはいえ、とても疲れるのでもうやりたくないです!!
おつかれさまです!
僕は右手はまったく疲れなかったけど、
左手は何日かにわけてやらないとダメだったので、
右手アルペジオまでは良かったのにその後地獄だったなー、
と。
適応能力自体も左手の方が弱いはずで、
ロウスタッガードで打つ意味とは、
などと考えてしまいますね。
WA、AEなんかはqwerty時代いやだなーと思ってた運指なので、
誰もそんなこと言わないのが不思議でしょうがなかったやつ。
間違えないように遅くやるとしても、
最大速度を狙いたくなる→どこかでミス
→遅くしてOK→そんなもんか?と速くしてミス
→もういや…
のループがあるので、
苦手なところほどしんどいですよねえ…
詳しくデータを見たら、
記事化するかもです。