ゆりかごから墓場まで。
ゆりかごが、その作品の誕生の場だとする。
死ぬかも知れないが、冒険として誕生する。
それから成長して、
様々なメディアに乗り、拡大する。
それで最後の荒稼ぎに映画化される。
そしてそのコンテンツは成仏する。
ないし、シリーズ化という無限地獄に落ちる。
「ゼルダの伝説」実写化、
何十年ぶりかの「猿の惑星」製作のニュースを聞き、
そんなことを思う。
あれ?
映画って墓場なんだっけ?
ゆりかごになり得ないのかな?
演劇から出発したフィクションショーは、
映画という新しいメディアが誕生して、
演劇では原作が足りなくてオリジナルを量産した。
小説や漫画は、映画でやるには規模が大きすぎるから、
映画はオリジナルをつくる必要があった。
だけどCGの発達で、原理的にはそこをつなぐことが可能になった。
だから映画には「原作」が山程できた。
かくして、映画特有のオリジナルをつくるよりも、
もっと金がかかるがリターンのでかい、
「実写化」というビジネスへ変容していった。
そのうち、
つくるのが大変で力量のいるオリジナルを、
つくる実力が映画界で弱腰になっている。
映画会社はバイヤーでありメーカーではなくなっている。
なんならサプライヤーか。
そのうち、墓場になっていくのかな。
次のオリジナルは、
演劇、漫画、小説、ラノベ、Twitterで生まれている。
脚本で生まれてる?
どうだろう。
2023年11月08日
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