2023年11月11日

【薙刀式】バーチャル俺が新配列を使ったら5

おお、とるさんのデータがすでに取り込まれている。
https://x.com/kanchokker/status/1723113876739543119?s=20


まず自分のデータから。
補正前のほうが実感に近いのでそちらにコメント。

僕はやっぱりタイピングが苦手で、
それを克服するために、
タイピングそのものを修行するというよりは、
自分の手で出来るタイピング方法を作ってきたと思っている。

なので、
薙刀式でそれをほぼ実現できてるのが、
素直にうれしい。

案外、のにいるとの成績が良いので、
今からのにいるとを使った方がいいのかもだけど。笑

あと新下駄と同スコアなのが興味深く、
たしかに新下駄は打ってて指がつながる、
すごい配列だとは思ったのだが、
何回も書いてる通り、
自分の脳や手には扱いきれないと思って挫折した。
それをコツコツやった別の世界線の俺が、
薙刀式と同スコアなのが面白い。

これは単なる速度データなので、
長文だと新下駄の左薬指が僕にダメージを与えそうだな…

(あと新下駄の最上段、それほど使わないにしても、
ちゃんと打てるかな…)


あとは、
なんとなく僕に近い順だなー、
と直感してる順番になっていて、
それも興味深い。


それもブロックが明確にあって、

第1ブロック: のにいると、新下駄、薙刀式
第2ブロック: 親指シフト、月、月光
第3ブロック: tomisuke、大西、qwerty
第4ブロック: 漢直

みたいになっている。
細かい数値はあまり意味がないかもだが、
段差のあるブロックに意味はありそう。

親指シフト、月には一定の評価があるものの、
「自分が使うとしたらこれではない」
という感覚があるので、
これが第2ブロックになってるのは直感通り。
月光は、「それ打てるの?」ってところがいくつかあるので、
僕の指には合ってないと思ってて、
それがスコアにも出てるね。

そういえばシン蜂蜜小梅はどうなんだろう。
作者の141Fさんも、
薙刀式とは真逆の設計方針というか感覚、
みたいなことを書いてたし、
打鍵空間的に遠いことをやってるのかしら。


ローマ字系は明確に僕の中では一段落ちる感じで、
ローマ字の中ではtomisukeと大西が頑張ってはいるものの、
qwertyを大きく引き離さないのかー、
という感じ。
ローマ字の中では優秀だろうが、
それをやるくらいならなんらかのカナをやった方がよい、
という感覚はわからないでもない。

ローマ字はそもそも左手母音系が苦手だから、
tomisuke、大西がqwertyを引き離さないのかもね。
カタナ式ならもう少しマシになりそうな予感はある。
なにせワーストの左小指、左薬指を使わないし。


そのあとの漢直ブロックは、
そもそも漢直配列のカナ部分が、
あまり気に入らないので、
さもありなんという感じ。
(なので漢直をやるなら薙刀式を保存したままなんとかならないかなー、
と夢を見ている)
その中でもPhoenixなら使えるかなーと思ってるので、
それがスコアにも出てて面白い。


総じて、自分の生データは、
自分の実感と近いなあという感想だな。



で、
とるさんのデータもまた興味深い。

ただ、
データを見る限り、
僕の打ち手としての特性とはかなり違う部分がある
(Y関係が速いとか。もう少し読み込みます)
ので、
やや傾向が変わるのがおもしろい。

大きくは同じみたいだけど、
僕と順位に異同がある。

どういうクラスタ分けになるのかは不明だし、
どういうファクターが影響するのかも不明だが、
「人の手癖によって、
合う配列/合わない配列がある」
というのは納得できる直感だろう。


面白いのはコラムスタッガードのコルネと、
ロウスタッガードのリアフォでの、
結果が変動すること。

たとえばコルネだとTYが近く、QPが近く、
BNが遠く、Z/が遠くなる傾向がある。

これが微妙に影響して、
順序が逆転してる部分があるね。

総じてコルネの方が速いが、
これは慣れも影響してて、
どちらのキーボードが優れている、
と結論づけるほど条件は揃ってないだろう。

薙刀式に関していうと、
ロウスタッガードを嫌がって、
僕は格子配列にいったので、
リアフォで成績が落ちるのは納得できる。

とるさんの指のデータを見ると、
TYUがらみが案外速いんだよね。
なのでそこを使わない薙刀式は、
不利なのかもなーと感じた。
(その代わり候補選択やBSは最速で便利さ)

しかし新下駄は明らかに毎回いいスコアを出すなー。



人による差、キーボードによる差が、
もう少し出てもいいのかと思うが、
大数の法則で吸収されがちなのか、
パラメータの調整で全然変わってしまうのか、
真実に漸近することは難しいね。


ふむ。

使い手によってもスコアは違うし、
キーボードの物理配列の差でも変わりえる。

論理配列×使い手×文章の種類×物理配列と、
複合的で不確定な要素がある、
ということだけはわかる。


「最強の配列はなにか?」
という魅惑的な問いは、
まだまだベールの中にいる。

俺は薙刀式でよかった、というのだけは確認。
(新下駄、のにいるとでも良かったかも?)
posted by おおおかとしひこ at 09:26| Comment(2) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
大岡様、岡様、私のデータを取り上げていただきありがとうございます。

まず測定の仕方から。
たとえばJBJB……JB(JBを40回)と押すときは、
J→B 40回、B→J 39回 を測っています。

今回はホームポジションから始めることだけ決めたものの、手を浮かせて押しやすいように動かすのはかまわない、というルールでやっています。
といっても普段、薙刀式を使っていれば手の向きを変えたりはしないので、900連接のどれもほとんど手は持ち上げていません。

それと、なるべく40回目で止めること。
ソフトを作りながら進めた前回は、どちらが1打目かわからなくなってしまいましたので、そこを意識しました。
1打目と2打目を入れ替えた成績がかなり違うのはそのせいです。

やってみて思ったのは右人差し指の動きが早すぎるのか、左右交互の時によく追い越してしまうこと。
前回途中に編み出した方法、間を開けて
右左 右左 右左 右左 ……
と押す方法を多用しています。ぜんぜんトリルじゃないですね……スキップかギャロップか。


岡さんの計算、QWERTYがキーボードの差がつかないのは実感と同じです。
コルネ(縦ずれ)が人が言うほどQWERTYに向かないと思えなかったのは、私の手の特性のせいもあったのかなあと。
そして、いつも使っている薙刀式がRealforceで少し遅いのも、そんなものかなと。

でもほかの配列は使いこなしたことがないのでわかりません。
新JIS配列をしばらく使っていたことがありますが、それに近い月2-263が薙刀式とほぼ同じ計算になるというのは合っているかもしれません。
コルネキーボードで新JIS配列を使ったら、キーボードでなったことがない腱鞘炎になったので、計算だけではわからないことはたくさんありそうです。


手が大きいかというと、うーん。わかりません。
Hに人差し指、Pに小指は余裕ですが、いろいろ手の形によって不器用になりますから。
Posted by とる at 2023年11月12日 12:55
>とるさん

左右交互での右手追い越し現象は、
割と良くあるなーと僕もやってて思いましたね。

月配列設計時のスレでもたまに言及されてましたが、
新JISがそもそも左右交互を至高と考えていた
(片手連打の中のアルペジオは未発見だった?)ため、
その方針を真ん中に置いてたはずです。

左右交互が絶対ではなくて、
指の組み合わせによって変わりえると思われます。


キーボードの差では、
僕はだいぶ変わると思うので、
そこも個人差かもですね。
コラムスタッガードやロウスタッガードでは、
そもそも「慣れるほど長く打つ前に疲れる」
があるため、
完全に慣れた状態の比較ができてないですが。


手の大きさだけでなく、
動かす筋肉とかも関係しそうなので、
このファクターもなかなか難しそうですね。
Posted by おおおかとしひこ at 2023年11月12日 13:07
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック