2023年11月12日

西武百貨店が何故すたれたか、わかった

特に用事がなかったので池袋には行ったことがなかったが、
今日西武の屋上に行きたくなりはじめて西武にいった。

入口がわからない。


そんなばかな。

僕は東口1Fのルイヴィトンに来たが、
ここから西武デパート内へ、どうやって入るかわからない。
敷居の高そうなヴィトン店内を通り抜ければ入れるのかな?
ちょっと入りにくい。

その脇に○○口的なものがあるだろうと、
建物沿いを北上しても、
入口が見つからない。

そんなばかな。

そのうち北口?と思われるもうひとつのJR入口にきた。
地下から入るタイプ?
などと推測して地下街をうろうろ。

で、PARCOの入口は見つける。
PARCOは地上から見て西武と隣接してるなー、
なんて眺めていたので、
ここからなら入れるやろ、
と入り、南下してどこからか入った。


これはとてもヘンテコなルートだと思う。


西武さあ、
地上からの正面口がわかるようにしときなよ。

南へ行けばあったのかなー。
僕は北へ向かったから1/2を外したのかな?
外して元に戻ったとき、
見つからないリスクを犯したくないなーと思ったので、
そのまま変なところから侵入したが、
正規ルートとはとても思えない。


この動線の悪さは、
池袋西武本店、JR池袋東口、ルイヴィトン前に行くと体験できる。
後ろを振り向けば実はあったのかもだが、
僕はたまたま北を向いていた。
右翼がアイヌの演説をしてて、それを見ながらだった。

ルイヴィトン東側からは、
建物が左カーブになっててその先が見えていないのも不都合だった。

ふつうなら「西武東口は後方にあります」
なんて看板があるだろうが、
オシャレヴィトンが、
そうした貼りものを許さなかったのかもしれない。


僕はモチベがあったから屋上に来れたが、
一見さんは終了だろうな。
ある種の図々しさがないと、
PARCOの店内経由なんてしないだろう。


ちなみに、かるかやという、老舗うどん屋の評判を聞いたから。
塩気の多い、ジャコ系の讃岐系出汁でした。
すっかり寒いので、暖かいうどんは幸福をくれる。
でも大阪人にとってはこれでは田舎うどんやね、という感じ。
7/10くらいの点数はあげてもヨシ。



それよりも、
この動線のなさ、
設計者、経営者、働く人、お客さんは、
なんとも思わないのだろうか?
僕はそれが不思議。

これで「お客さんが来ない」とつぶれそうになってるんなら、
玄関を見直しなさいな。

動線のパターンがとても多いから、
一つ一つシミュレーションしなさいな。

どういう時に西武に寄りたいのか、
考えなさいな。
エレベーターが来るのもとても遅く、
とてもじゃないが二度と来ようとは思わない。

うどん食いに来るお客さんを大事にして、
「いつもうどんだけじゃアレだから、
他の店も寄ってみようかな」
からが百貨店でしょうに。


かつてはハコモノは、
作ったら自動的に客が来ると思ってたのかな?

僕は商売の町大阪で育ったので、
その尊大さが気に食わない。

玄関を掃き清めるのは、
お店の基本だと思うがな。
脚下照顧という、玄関の基本を知らないのかね。


これは、
すべての「たくさんあるものの中からひとつを選ばせる」
の基本だろう。

作品の玄関はなんだ?
タイトルだよな。


西武百貨店が何故すたれたのか?
入口がわからないから。

そんな馬鹿なって話だ。

あなたの作品のタイトルは、
作品への正しい入り方になってるかい?




(追記)その後徘徊。
この黒壁にドットのオシャレ模様は、
ヴィトンのではなく西武のものらしい。
まずこれが西武のイメージじゃないから、
ヴィトンの壁かと思ったのが間違いであった。
よく見ると東壁に西武のでかい看板があったが、
縦位置で僕は見えてなかったことに気づく。

あと、宝くじ売り場の北側にも西武ロゴがあるが、
そこは階段で丸の内線への動線というのも意味不明。

←西武

と矢印つけろや。


この陰気な黒い壁の向こうが、
夢の百貨店とはとても思えない。
西武のロゴが黒に変わればわかるが、そうでもない。

これが正面玄関であってます?池袋の人。




あなたが思うような場所で、
あなたの思うような角度で、
あなたが見られるとは限らない。
その可能性を常にもつこと。

遠くに行ったり近くに行ったり、
様々な動線から、あなたの作品にたどりつくことを考えよう。

「いけちゃんとぼく」のときは、
どうやって宣伝するのか聞いたら、
テレビCM二週間、ポスターを直営館、劇場予告編、
雑誌インタビューだけと聞いて、そんなもんかと落胆したことがある。
それで何億も回収するつもり?

殿様商売というか、客の動線見えてなさすぎでは?
posted by おおおかとしひこ at 14:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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