Twitterから。
> 薙刀式ユーザーにとって最適なスペースキーのスイッチはなんなんだろう?
軽すぎると誤打が増えるし、重いと親指が痛い。
親指シフトみたいに左右の親指で打てば負荷は減るだろうけど、tubetypingとか高速打鍵時はどうしても左だけになっちゃうからなぁ
https://x.com/sh80645614/status/1723613359646675218?s=20
これは難しい問いだ。
まだ僕もベストに至った!と感じているわけではない。
だけどとても大事なことなので、議論してみる。
そもそも薙刀式は「物語を書くための配列」と名乗っている。
だからタイピングソフトで高速打鍵して、
速さを競うのはそんなに得意ではない。
作者の僕ですらタイプウェルはSSで、
タイパーに片足を突っ込む前に速度追求はやめた。
秒5.5カナだから、
実戦(文章入力)には十分と判断した。
なのでそれまでの速度でのベストを以下では考える。
おすすめなのは、
軽くてアクチュエーションが浅いものだ。
誤打するのではないか、というのなら、
「親指をキーにつけて構える」を捨てるのがおすすめ。
僕は手の位置を固定して、
そこからの距離感覚でキーの位置を把握している。
FJ基準じゃなくて、手の場所から、という感覚。
これはペン書きでの、
手のひらの小指部分(小指球)を紙につけて書くことと、
まったく同じだ。
で、軽くキーに添えるか、
少し浮かした状態が「構え」のようにしている。
ここからだと、
軽いスィッチでも誤打しない。
軽めで現在手に入りやすいものは、
Gateron G pro white 35gかな。
誤打が怖いなら2ステージにして、イニシャルを重くしたほうがいいかも。
リニアですとんと落ちてもいいなら、
Gateron Clear 35gが、
古典的ながらスタンダードだろう。
アクチュエーション浅めかつ軽めは、
今のところ、
Durdock Splash Brothers
しかなさそう。
スピードスイッチ系は重たいので、中でも軽いこれはオススメ。
これ以下のスイッチはバネ交換することでしか、
得られない。
かつては遊舎工房にSprit Desingsの交換バネが山ほど売ってたのに、
今は韓国から直接買うしかない。
(送料がめっちゃ高いし、二週間で届かない可能性もある)
かつてはそれで買った、
30S(アクチュエーション20g、底打ち30g)を、
僕は愛用しているが、
これを使おうとすると、
スイッチのぐらつきや擦れ感が、
デフォで入ってるバネに比べて、
異常に気になるようになる。
ルブで誤魔化せるにも限界があり、
結局今はヘンテコスイッチ+3Dプリントを組み合わせてるので、
変態の極地にいかないとこの快適さは手に入らない。
もしSprit Desingsのchoc 12gないし15gバネが手に入るなら、
Durdock Sea Glassに入るので、
このセッティングもおすすめ。
底打ちが底までいかない(バネが下まで入り切らないため)ので、
底打ちが柔らかくなり、
スイッチそのものの剛性とあいまって、
柔らかめの押し込み具合が好きなら、
これがベストかもなあと考えている。
(今は変態スイッチに換装している)
なので、
まずは上にあげた既成スイッチをやってみて、
まだ納得しないなら、でいいかもね。
もちろんキーキャップも大事で、
最低でも上下逆づけは必須だろう。
1Uにつけるなら、
僕が提供する斜め親指キーが今のところ最適だと思う。
親指の角度も好みがあるので、
合わない時はねじれちゃって逆に痛めることもあるが。
「みんないい」から、自分にとってもいいか分からないのは、
自作キーボードあるあるだからね。
また、ツイートでも触れられているが、
左親指ばかりを使うのもよろしくない。
なるべく逆手で取ることを徹底すれば、
左右の頻度は等しくなるように調整されてるので、
負荷分散ができよう。
いつかこの親指問題をクリアした、
3Dキーボードを作りたいのだが、
そのための理想のアイデアがでず、
3Dキーボード「静」は頓挫したままだな…
ということで、
とりあえず35gのスイッチを触ってみるべき。
普段どれくらいの重さを使ってるかは不明だが、
他の指より軽くしたほうがいいと思われる。
他が62.5gなら、45gにするだけでも効果はあろう。
2023年11月12日
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