2023年11月20日

【薙刀式】配列の自動計算は可能か

仮に薙刀式ベースのシフト方式だとして、
配置だけをうまく入れ替えて
(排他条件のチェックが面倒そうだが、
仮に出来るとして)、
よりよい配列をつくることは、
計算的に可能だろうか?


候補をいくつかつくることは可能だろう。
900連接データと、100万字の連接統計はある。
2gramだけでなく、3〜4gramに拡張することも、
計算上できる。

なので、
1. 現在のv15をベースにする。
2. n個のカナをランダムでいれかえたものをm個つくる。
 (ただし排他条件を満たさないものははじく)
3. それぞれのスコアを計算する。
4. スコア順にソート、上位何%かを残す。
5. それらを再びn個カナを入れ替え、
 同じことを繰り返す。

n、m、%の数値は、
最初はやや大きめに取り、
ループの回数を増やすほど減らしていく。(焼きなまし)


そうすると、
現在のものを超える、似たものないし全く違ったものが、
生まれる可能性がある。

それが大幅に便利であれば従うけれど、
この計算法にはない基準が薙刀式にはあるため、
その概念の美しさはない、
あくまで理論値的な配列になろう。


こうした機械計算配列が、
「使いやすい」かどうかは不明だ。

月配列のさまざまなバリエーションが生まれた時、
GAなど当時の最先端のアルゴリズムで作られた配列たちがあるが、
定着して常用されたわけではなかった。

人が使うものには、
なんらかの「感触」が必要なのだと、
僕はなんとなく考えている。

人が言葉をつむぐとき、
キーを打鍵するわけではなく、
感覚の再現を指でやってるだけ、
みたいなことになると思う。

なので、薙刀式には、
「代表的な日本語をアルペジオで書ける」
という「感触」を付与して、
意味から整理した感じになっている。

もし、
その「新しい整理の仕方」ができるなら、
「別の感触を持つ配列」が出来上がる可能性があるね。


機械計算にはその整理された感覚がないから、
ずっと使うには値しないのではないか。
それが最速らしいが、
納得しないまま使い続けるのも愛着が湧かないというか。



ともあれ、
たとえば薙刀式のシフト方式で、
僕の手ごねを超える効率があるならば、
それはそれで興味があるね。

薙刀式のシフト方式は難しいが、
より簡単な親指シフトや新下駄、
月配列なんかは、
計算が簡単になるかもしれない。


これまで機械計算では、
キーの打鍵の評価を、
「押しやすいキーを5〜押しにくいキーを1」
みたいに評価してきたけれど、
実際に900連接データがあることで、
より面白い計算法が編み出されるんじゃなかろうか。


機械計算による配列が普及してないことに、
人間が使う道具に対する人間的ななにかを見つつ、
機械計算で到達できる領域もおもしろそう。
posted by おおおかとしひこ at 15:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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