2023年11月23日

技術vs商売

Chat GPTの開発元、オープンAIがなんかきな臭くなってる。


技術者がChat GPTをつくった
→社長が売り込んでChat GPTはブームに
→しかし技術者的には問題があるとして、
 これ以上普及させずに止めるべきと
→社長は販路を拡大したい
→技術者が社長を解任
 (技術者側にその権利があることになっていた)
→数百人が社長についてってやめる
→社長、電撃復帰、数百人も戻る
 (人の気持ちを考えたら、絶対今後亀裂があるやろ)


辞めようとした社長と数百人は、
自分のところの商品、Chat GPTを、
どのように認識していたかだよね。

Chat GPTに関してはたびたび言及しているが、
夢の人工知能ではなくて、
所詮確率返答機でしかない。
知性はそこにない。
(あるとしたら、混ざって均された、
狭い範囲の集合知)


社長についていこうとした数百人が、
夢のような(儲かる)新技術と考えていたか、
まだ発展途上で、このまま誤解が拡大すると危険なものと考えていたかで、
今後の趨勢はかわるね。

前者だとしたら、何かしらの大事故が起きるまで、
商売という止まらない列車に乗らなければならない。
後者だとしたら、詐欺師として騙し騙し儲けることを考えてるってわけ。

どちらにせよ、
悪人(無知の悪人も含む)じゃねえかな。

自分ところの商品の技術を、
真に理解していない営業マンはとても多い。
きちんと批判したら反論できるかで決まると思う。


オープンAI社がダイソン社になるかは、
見守るべき案件になろう。

そう、AIはトータルで見て、
人類を愚かだと判断したんじゃないんだ。
きっと、AIをめぐる目の前の人類の争いをみて、
やってらんねえって思ったんだな。

AIが神の視点を持ってる保証はない。
与えられた場所の、与えられた時点での、
有限個の文脈しかしらんわな。



「学習した」という用語がまずやばい。
ニューラルネットの学習は、
単なる分解圧縮だからね。
人間のような「倉庫にきちんとしまう」ような、
学習の仕方じゃないし。
30TBを学習して、
数GBに分解圧縮混合しただけで、
復元できないやり方だからね。
posted by おおおかとしひこ at 11:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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