2023年11月25日

【自キ】Tecsee RAW改造レシピ

やはりBlue Skyよりもいいスイッチになりえた。
ロングポールであること、ナイロンボディであることで、
打鍵が太く、まっすぐに感じる。
Blue Skyはこれに比べると軽いボディで不安定。

その改造レシピを記録しておく。


バネは、Sprit DesignsのMX 30S。
今や入手にとんでもないシッピングがかかってしまう、
貴重バネになってしまった。
もう足りないので、Blue Skyの中から取り出して交換している。

アクチュエーション20g、ボトムアウト30gの、
僕の理想のバネだ。

このバネに相応しいガワとしてのスイッチが、
Tecsee RAWがよい。

HPEステム×ナイロンボディの、
「接触してないのでは?」
と感じるくらいの滑りがすべてだ。

だけど、
底打ち時、戻り時にボディ自体が震えることで、
ノイズをとても感じる。
これを殺すのがこれからのレシピ。

なお、スイッチ内側にはほとんど何もしていない。
ルブもしてなくて、
トップハウジング内の両肩の貼りものも、
ボトムハウジング内の底じきの貼りものもなし。
この滑り感をキープしたいので。

ただ一点だけ、
トップハウジングの裏側、
リーフが触れるところにマステ1枚貼って、
リーフ鳴りを抑えている。


外側の加工は以下。

ボトムハウジング:
キースイッチデッドナーの3パーツで埋めた。
LED穴の部分、両側面の凹み部分を、
3DプリントナイロンPA12MJFGBで埋めている。

これにより、底打ち時の振動が抑えられる。


トップハウジング:
デッドナーだけではまだ足りないので、
鉛シート0.3mmを貼る。
デッドナーがかなり空間を埋めてるので、
天面の三辺と、LED透過部の円柱えぐれ部に、
鉛シートを貼った(細かい)。
これによってトップハウジングの重量そのものが上がり、
震えない質量になる。
それを、デッドナーでさらに空間を潰した。

これで戻り時の振動がほぼなくなり、
なんならセミサイレントくらいになった。

もちろん、
スイッチ下には真鍮の塊があり、
金属の塊を叩いているような硬質さがある。


打鍵感を純粋にしたい。
それは、
軽いバネだと、余計な振動が邪魔で、
ノイズに感じるからだ。
重いバネ(ボトム60g前後、これは赤軸相当)だと、
このノイズは感じにくい。
軽いバネの方が感じやすい傾向にある。

なので、こんなことをやってるのは、
「軽いバネ使い、かつカスタムキーボード並みの打鍵感が欲しい人」
という特殊な人で、
僕以外にあまり聞かないんよねー。


基本的には、
プラのビビリ振動を抑えて、
重たい純粋な金属の感覚に近づけているんだろう。
マクベが壺を弾いて、いい音だ、
と言っていたが、
それは雑音のないいい振動だったんだろう。

見た目ではわからないが、
触って初めてわかる感触だ。


ということで参考にされたい。
まだ片手だけしか終わってない。
つくるのめっちゃめんどくさい。
posted by おおおかとしひこ at 13:36| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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