2024年01月22日

エンドロールをつくってみよう

一回やってみると面白いよ、という話。


そもそも登場人物表をつくっていることもあるけど、
登場人物表はメインの人物だけのことが多いので、
全登場人物の表をつくって、エンドロールをつくると、
なかなか面白いよ、という話。

当然主役は最初だよね。
次は誰だろう。
主人公に近いナンバー2は誰だ。
ヒロインか、主人公のバディか。
三番目は、四番目は。

この順番をつくることは、
ストーリーを構造化して俯瞰することでもある。


日本のキャスト順の習慣として、
トメという文化がある。

キャストの中で一番格が高い人
(ベテランで年齢高めの人。たいてい敵役)
が、ラストに来るやつのことをいう。

トメ前に何人かベテランが来る場合もあるね。
トメ前に主人公の父親とか先生とか、
指導者的なキャストが来ることもあるし、
第三者的な権力者みたいなキャラが来るだろう。

大体は、

メインキャラ
サブキャラ
端役(一回だけ登場したようなゲスト的な)
エキストラ(セリフもない端役の下)
トメ(敵や年上の大御所)

という順番になるだろう。
トメはキャストの格で決まるので、
本編の役割の重要度とは関係ないこともある。


まあなんにせよ、
これを書いてみると俯瞰しやすいよね、
という話をしている。

登場人物表はどちらかというと予告編的な感覚だけど、
エンドロールは、
全て終わったあとの、
話の整理というか、こういう定着をするのだ、
というシミュレーションとして、
いいと思われる。

劇場に入るのではなく、劇場から出ていくときに、
この物語はこのようにして記憶される、
という感覚になるわけだ。

それを、全部を書ききっていない状態でつくって、
イメージしてもよいし、
全部を書ききったあとで、
つくってみてもいいぞ、
ということである。


シナリオに必要な人物表とは、
微妙に異なると思う。
人物表は重要順だと思うしね。


エンドロールはつまり、
人間関係のフィックスのようなものだ。
こういう形で、この物語は終わりました、
という形をしているからだ。

ということは、この並びに、
ストーリーの本質的な構造が現れている、
ということなんだよね。
なるほど、こういう終着点に向かって、
ここから始まる話だな、
という風に、
イメージをすることができる。

また経験上、「全体が見える」と、
いろいろとごちゃごちゃしていた「考え」が整理されやすいことがわかっている。
つまり、
色んな登場人物が入り乱れて、
色んなストーリーラインがあったとしても、
「人物全体」が見えると、
なんだかうまく落ち着く、
という感覚がある、ということ。
全体からしたらここは引くべきだし、
全体からしたらここはもっと厚くすべき、
などがわかるということ。


世界の全体は、
空間的な全体もあるし、時間的な全体もあるが、
登場する人間の全体もある。
この人間の全体を見るのに、
エンドロールはちょうどいいよ、
という話をしているわけだ。

ストーリーがはじまるときの登場人物表よりも、
全部終わって、こういう人たちがいました、
というエンドロールの感覚のほうが、
全体が良く見えるに違いない。


ということで、
エンドロールをつくってみよう。
(もちろんキャストの部分だけで、スタッフはいらない笑)
ああ、逆にこれだけの人物で語られた物語なんだな、
とあなたの妄想の範囲をここに限定することができるぞ。
posted by おおおかとしひこ at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック