タイプカウンターを常駐させてはいるものの、
qwerty換算のものしか出ない
(DvorakJはローマ字を出力してるから。
カナモードにしてカナを出力したとしても、
JISカナ換算のヒートマップしか出してくれない…)
ので、
理論上じゃなくて、
実際の薙刀式のヒートマップデータは取れていない。
実感としては計算上と大体合ってると思う。
で、親指シフトの実際のヒートマップがあったので。
リアルフォースコネクトによる、
実際のヒートマップ。
文字部だけでなく、その他のキーも全部あるのが興味深い。
親指キー:
無変換と変換にバインドしているようだ。
だけど使いすぎじゃね?
こんなに使うのか、って感じ。
BSやエンターよりも使っている。
スペースで変換かしら。
親指が一番疲労しそうだな。
逆に親指シフトは、親指の疲労で打ち止めになるため、
その他の指の以下に述べる変さに、
気づかずに終わってるのかもしれないな。
親指によって問題が隠蔽されている、ともいえるか。
文字キー:
A使いすぎじゃね?
SWもかなり多い。
僕が親指シフトに挫折したのはまさにここ。
ここに重要カナ、
う、を、か、し、あ
あたりが集中してて、使いにくいなーと思った記憶は、
まさにこのヒートマップに現れているな。
TYが微妙に使うね。
ここも嫌いだったなあ。
右人差し指がJHYを使い、
左人差し指がRTを使う。
うーんいびつだなあ。
L;も薙刀式に比べれば使う方だな。
ただ前にも述べたように、
これらの歪みに気づく前に、
親指が先に疲れてしまうので、
隠蔽されてしまうのでは?
というのが僕の懸念点。
親指シフターが宗教のようになるのは、
配列自体の問題点を、
親指というアイデンティティに隠されて、
気づいていないのではないか、
と指摘しておくか。
もちろん、qwertyやJISカナのような、
メチャクチャなヒートマップに比べると全然マシだけれど、
最高ではない。
薙刀式や新下駄や飛鳥のような、
美しいヒートマップ、
疲れないヒートマップにはなってないのが、
批判するべきところだろう。
(理論的に計算したものは、
http://oookaworks.seesaa.net/article/456684400.html
にある。
この時の親指シフトとの計算と、
実際のこのヒートマップには多少の乖離はあるみたい)
機能キー:
文字部分以外に突出しているものがあり、
それがエンター、BS、カーソル、Del、F2。
エンターは改行ボタンではなかろう。
確定ボタンとしてだろう。
(そういえば検索する時、
英語って文字を入力してエンターだけでいいんだよな。
日本語で検索する時って、
かならずエンターダブルクリックになるよね。
ここが無駄だといつも思ってる)
こんなに使うキー、真ん中に持ってくるべきでは?
Fと入れ替えたってマシになるレベルだ。
BSもかなり使っている。
同様にJやGと入れ替えても成立するレベル。
面白いのは一個左のint3(\キー)の頻度が少しあることで、
どう考えてもこれ打鍵ミスだよな。
BSが1Uだからミスって打ってると見た。
こんな遠いところによく使うキーがあり、
しかも隣と誤打してるのは、
どう考えても設計ミスだ。
Delもちょいちょい使うなら、
持ってこいよ近くに。
カーソルもなかなか使ってる。
これも同じく近くに置くべきだろう。
薙刀式では、
エンター…VM同時押し
BS…U単打
Del…DF+O(編集モード)
←→…TY単打
↓↑…DF+M, F(編集モード)※ともに縦書き時
と全てが近くにある。
この動線の便利さに比べると、
とてもじゃないがやる気がしないなあ。
もちろん、
「DFを押しながら○○」は薙刀式の専売特許ではない
(3キーロールオーバーするほど速くはならない、
という仮説のもとにこのキーバインドとした)
ため、
親指シフト+独自の編集モードを作ってもいいよ。
それがとても快適になったとしても、
なお文字部分は批判に値するとは思う。
F2が何故かFnの中で突出している。
普段使ってないからなんやろと調べると、
ファイル名を変更するのに使うらしい。
でも該当ファイルを選択してる時点でマウス使ってるから、
そのままクリックでよくないですか。
なぜわざわざ遠い所に一回左手を出張させるん?
それともマウスを一度も使わずに、
ファイルシステムを扱えるような、
キーバインドが存在するのだろうか?
たぶんありそうなのでまとまってる所があったら教えてください。
それらを周知してないMSは、
製造者責任を放棄してると思われる。
で、仮にキーボードのみでファイルシステムを使うにしても、
カーソルやF2って遠すぎない?という問題が出てくるね。
すべてをDF+○○、CV+○○の、
薙刀式編集モードにまとめれば?
って思ってしまう。
おそらくだけど、
親指シフトが出た頃よりも、
現在の方がたくさんのことをしなければならないはずだ。
それらを総合的に扱うために、
親指シフトはアップデートされていない。
文字部分だけqwertyやJISよりマシになった、
というだけのシステムに、
労力をかけて習得する価値がどれくらい感じるかは、
なんとも言えないところ。
そしてものすごく速かったり、
すごく楽になるならいいんだが、
動画を見る限り、薙刀式や新下駄のほうがいいんじゃね?
と思ってしまうんだよね。
いや、手慣れたものを使ってるだけで、
最高の環境をつくろうぜ、
というわけじゃないんですよ、
ということなら、
まあいいけど。
僕は物理ではリアルフォースで満足してない
(ロウスタッガード、親指キーの配置、
そもそも静電容量ゴムドームが最高ではない)し、
論理では親指シフトに満足できない。
その不満こそが、
自作キーボードと薙刀式をつくらせているのだろう。
2023年12月04日
この記事へのトラックバック
> ファイルシステムを扱えるような、
> キーバインドが存在するのだろうか?
キーバインドではなく「ファイラー」でしょうね。
いわゆる「ファイル管理ソフト」です。
それにソフトを起動させる「ランチャー」を組み合わせた
「ファイラー&ランチャー」という分野のソフトを使えば、
ファイル管理とソフト起動にマウスを使うことは格段に減ります。
Windowsでは「Orchis」(オーキス)などが有名ですね。
エクスプローラーを使うのが馬鹿馬鹿しくなること受けあいです。
それと言うのも「エクスプローラーによるファイル管理」の効率の悪さは、
「標準型キーボードによる日本語のローマ字入力」と同レベルだからです。
私はバソコンを毎日何時間も触っていますが、
エクスプローラーを起動するのは数ヵ月に一回くらいでしょうか。
色々と酷すぎてとても使う気にはなれません。
余談ですが、ファイル管理とソフトの起動をキーボードから行うようになると、
「バソコン操作全般におけるキーボードの比重」が非常に高くなります。
結果、それに合わせたキーマップを構築する必要が生じ、
「名前の変更」やエクセルでの「セル内の編集」に使う「F2」は、
かなり良い位置に配置することになるでしょう。
情報ありがとうございます。
なるほど、標準にはついてなくて、
またなんか別のを入れないと成立しないとは、
Windowsはどういう風に使って欲しいんだろうか。
エクスプローラーなるファイル操作システムは、
全く使いやすいとは思えなくて
(どのボタンを押したら何が起こるか予測できないし、
そこについてる言葉でググってもまともな説明が出てこないし、
体系的な説明が見つからない)、
とりあえずMacで覚えたことしかやってないです。
まあ所詮はプログラムなので、
キーボード操作だけで扱うことはできるはずで、
その動線を組むのも楽しいかもですね。
ただ僕はそこまで複数のファイルを使い分けたりすることもなくて、
精々ひとつのファイルの中の文章を睨んでるだけなので、
必然性があまりないような気がするけれど、
これも覚えるとVimみたいに便利になるのだろうか…