僕は三幕構成はまず無視していいとさえ考えている。
まずは面白い話をつくれ、と。
どういう始まりがあり、
どういう経過があり、
どういうオチになるかをまずは考えることだ。
どういう面白さがあるかを考えることだ。
そしてプロットに落とすことだ。
三幕構成を考えるのは、
そのメイン話ができてからでいいとすら考えている。
一幕のセットアップが足りないな、逆に要素が多いな、とか、
第一ターニングポイントをちゃんとしようとか、
二幕の障害が多いな、足りないな、起伏がないな、あり過ぎるな、
ひねりが足りないな、とか、逆転が多すぎるかな、とか、
ミッドポイントの前後で尺があっていないなとか、
第二ターニングポイントがいい場所にないなとか、
三幕の尺が長いとか短いとかは、
書いたあとで考えればいいことだとすら思っている。
まずは面白い話ありきだ。
三幕構成なんて楽譜に過ぎない。
4分の4拍子にしたから、
音符は4個にしろ、3でも5でもなしに、
ということを言っているに過ぎない。
それよりもメロディーがよいことや、
歌詞が感動することのほうが、
よっぽど重要だ。
別に名曲であれば、音楽理論ガン無視でいいのだ。
だから、三幕構成に縛られずに、
まずは終わりまでつくることだ。
三幕構成にのっとっているから面白いのではなくて、
面白い話はたいてい三幕構成が出来ている、
に過ぎないからね。
なぜ後者が成立するかというと、
話を面白く話すと、リズムに乗っているから、
ということに過ぎないんだよ。
音痴が語る面白いストーリーを、
リズム感がいいやつが話す面白いストーリーに変える魔法が、
三幕構成理論だと思ったほうがよい。
それに振り回されるのは、
ほんとの初心者だけでいいと思うな。
でも、それを書いたことが無い人は不安に思うから、
それを遵守することだけを考えてしまう。
そうじゃなくて、
一回自由律で書いてみな、ということだ。
まずは完結する面白い話をつくってから、
それを楽譜に整えようぜ、
をやってみると勉強になるよ。
三幕構成が、三幕構成が、と心配する人は、
面白くないことを三幕構成が助けてくれると勘違いしてる。
面白さとはクソデカ感情だったり、
状況の変転だったり、
人間の深さだったり、
三幕構成と関係ない部分にある。
2024年02月08日
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