2023年12月15日

【薙刀式】配列を変えるストレス

薙刀式は文字部分の配列であり、
「配列を変えよう」という運動は、
この文字部分の配列をさしている。

そして「配列を変えることは大変なストレスがかかる」
ことはよく知られているが、
じつはそのストレスって、
文字部分配列を変えるストレス特有の現象ではない、
わりとポピュラーだ、という話をしよう。


簡単な話だと、
WindowsとMacのキー配列は違う。

Macはスペースの両脇にCommandキーがある。
WinでいうとAltの位置。
あらゆるショートカット(コピペ、アンドゥなどなど)は、
これを押しながらだ。

僕はこれに最初慣れてたので、
Winを使う時に大変なストレスがかかった。
なぜなら、
Winの場合、あらゆるショートカットは、
左下と右下のCtrlキーを押しながらに変更だからだ。
Winでいうと、
CtrlなのかAltなのか、咄嗟にわからなくなる。

たかが2キー違うだけだが、
ショートカットなんて無意識化してるため、
大変これが辛い。

Macを普段使っててWinを使うとその日のショートカットは全滅だし、
Winに慣れてきた頃Macに戻るとめちゃくちゃだ。
僕は仕事でMacとWinを往復することもあるので、
もうわけが分からなくなる。
たった2キーの違いでこんなに大変なのだ。
色々変えたら発狂レベルだろと想像してしまう。

ちなみに、
Macでは、文字入力ショートカットのみ、
A横にあるCtrlを押しながらになる。
(これはemacs準拠)
これも発狂その2だね。

MacはCtrlがA横にあるが、
それも話をややこしくさせている。


USとJISは、
僕は使いこなせていない。
そもそもJISの記号部は覚えていないし、
全角半角、無変換、変換、ひらがなカタカナ、英数は、
僕はブラインドタッチで使う気がしない。
なので極論どこにあってもいいし、たぶん使わない。
USの記号配置のほうが比較すれば合理的だが、
僕はもっと使いやすい記号配置マップを使っている。
なので、
両方を切り替えて使うと発狂するだろう。


あるいは、
フルキーボードと40%などの自作キーボード。
レイヤーを駆使するための指使いは、
慣れるまでは大変にストレスになるらしい。
僕は薙刀式の編集モード使うから、
実のところ40%のストレスをあまり受けていない。

でも40%に多くの人が切り替えない理由は、
まずそれに慣れるまでのストレスと、
他の普通のキーボードとの切り替えストレスの、
二つがあるわけだ。


これらは、
実は文字配列においても同じだ。

・まずそれをマスターするのに2週間くらい
・それと今まで使ってたものを切り替えるのに慣れる必要がある
 (ものによるがさらに2週間)

は、大体、
文字配列だろうが、
物理配列に伴う論理配列(文字以外の)だろうが、
同じ感覚のようなんだよね。


だとしたら、
それに慣れたことがある人ならば、
文字配列を変えるのも似たようなものだ。

あるいは、文字配列変えてるだけの人も、
各社物理キーボードを変えたり、
自作キーボードや40%に手を出しても、
似たようなもので慣れられるわけ。

問題は、
論理配列、文字配列を、
「変えたことがない」人が、
初めて変える時のストレスを、
「これどこまでやればいいんだ?」と、
暗中模索になってしまうことだろう。

一回やったことがあれば、
大体わかるんだけど、
いきなりこれをやれというのは、
余程のモチベがないと無理かもなあ。

しかも、
「一回変えたと思ったら、
また戻したり切り替えるストレス」があることを、
知らないままやることになるしね。


自作キーボード界隈でも、
70〜60%キーボードはまあまあいいんだけど、
40%は壁があるみたい。
それは、「やったことないからやらない」
という小泉構文に陥っている。
ストレスが強いため、
やらない言い訳を探しがちなのだろう。

文字配列を変えるのと、
40%に変えるのとでは、
おそらく後者の方が楽だろうが、
どちらも暗黒地帯だと思われている。

ここに光を当てたいんだけどね。


「やり方を変える」こと全体に共通する法則、
みたいなことかもしれないなあ。
「出来る前のやり方に逃避する」
「前ので出来てるので新しくする必要はない」
心理は共通だと思う。
posted by おおおかとしひこ at 11:54| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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