薙刀式は文字部分の配列であり、
「配列を変えよう」という運動は、
この文字部分の配列をさしている。
そして「配列を変えることは大変なストレスがかかる」
ことはよく知られているが、
じつはそのストレスって、
文字部分配列を変えるストレス特有の現象ではない、
わりとポピュラーだ、という話をしよう。
簡単な話だと、
WindowsとMacのキー配列は違う。
Macはスペースの両脇にCommandキーがある。
WinでいうとAltの位置。
あらゆるショートカット(コピペ、アンドゥなどなど)は、
これを押しながらだ。
僕はこれに最初慣れてたので、
Winを使う時に大変なストレスがかかった。
なぜなら、
Winの場合、あらゆるショートカットは、
左下と右下のCtrlキーを押しながらに変更だからだ。
Winでいうと、
CtrlなのかAltなのか、咄嗟にわからなくなる。
たかが2キー違うだけだが、
ショートカットなんて無意識化してるため、
大変これが辛い。
Macを普段使っててWinを使うとその日のショートカットは全滅だし、
Winに慣れてきた頃Macに戻るとめちゃくちゃだ。
僕は仕事でMacとWinを往復することもあるので、
もうわけが分からなくなる。
たった2キーの違いでこんなに大変なのだ。
色々変えたら発狂レベルだろと想像してしまう。
ちなみに、
Macでは、文字入力ショートカットのみ、
A横にあるCtrlを押しながらになる。
(これはemacs準拠)
これも発狂その2だね。
MacはCtrlがA横にあるが、
それも話をややこしくさせている。
USとJISは、
僕は使いこなせていない。
そもそもJISの記号部は覚えていないし、
全角半角、無変換、変換、ひらがなカタカナ、英数は、
僕はブラインドタッチで使う気がしない。
なので極論どこにあってもいいし、たぶん使わない。
USの記号配置のほうが比較すれば合理的だが、
僕はもっと使いやすい記号配置マップを使っている。
なので、
両方を切り替えて使うと発狂するだろう。
あるいは、
フルキーボードと40%などの自作キーボード。
レイヤーを駆使するための指使いは、
慣れるまでは大変にストレスになるらしい。
僕は薙刀式の編集モード使うから、
実のところ40%のストレスをあまり受けていない。
でも40%に多くの人が切り替えない理由は、
まずそれに慣れるまでのストレスと、
他の普通のキーボードとの切り替えストレスの、
二つがあるわけだ。
これらは、
実は文字配列においても同じだ。
・まずそれをマスターするのに2週間くらい
・それと今まで使ってたものを切り替えるのに慣れる必要がある
(ものによるがさらに2週間)
は、大体、
文字配列だろうが、
物理配列に伴う論理配列(文字以外の)だろうが、
同じ感覚のようなんだよね。
だとしたら、
それに慣れたことがある人ならば、
文字配列を変えるのも似たようなものだ。
あるいは、文字配列変えてるだけの人も、
各社物理キーボードを変えたり、
自作キーボードや40%に手を出しても、
似たようなもので慣れられるわけ。
問題は、
論理配列、文字配列を、
「変えたことがない」人が、
初めて変える時のストレスを、
「これどこまでやればいいんだ?」と、
暗中模索になってしまうことだろう。
一回やったことがあれば、
大体わかるんだけど、
いきなりこれをやれというのは、
余程のモチベがないと無理かもなあ。
しかも、
「一回変えたと思ったら、
また戻したり切り替えるストレス」があることを、
知らないままやることになるしね。
自作キーボード界隈でも、
70〜60%キーボードはまあまあいいんだけど、
40%は壁があるみたい。
それは、「やったことないからやらない」
という小泉構文に陥っている。
ストレスが強いため、
やらない言い訳を探しがちなのだろう。
文字配列を変えるのと、
40%に変えるのとでは、
おそらく後者の方が楽だろうが、
どちらも暗黒地帯だと思われている。
ここに光を当てたいんだけどね。
「やり方を変える」こと全体に共通する法則、
みたいなことかもしれないなあ。
「出来る前のやり方に逃避する」
「前ので出来てるので新しくする必要はない」
心理は共通だと思う。
2023年12月15日
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