2023年12月16日

【風魔】竜魔総帥説

原作竜魔は登場時こそカッコよかったのに、
どんどんへたれて行ったキャラとして有名だ。
聖剣戦争にバーターで出なかったら、
消えた可能性すらあるよな。
(むしろ5番目の戦士を途中で戦死させて、
実は竜魔が真の5番目だったのだ、
とかやればさらに盛り上がったかもね)

僕は竜魔には、リンかけでいう影道総帥の立場を期待したんよね。


影道総帥は不思議なキャラで、
日本Jr.の5人と別次元にいつもいるようなキャラ。
一応剣崎の双子の弟という設定はあるものの、
常に陰で控えてる感じで、
まるで忍びのような立ち位置だ。

にも関わらず、
出場すれば一人だけ指抜きグローブだし、
衣装は影道の戦闘服?だし、
黒くてかっこいいし、
しかも龍極破ピキィィンからの影道雷神拳ドオオオンと、
静から動の感じが凄くかっこいい。

竜魔は髪型や立ち位置が、
初期の頃は総帥に近かったと思う。

だけど竜魔には、雷神拳がなかったように思う。
たしかに死鏡剣はカッコいいけど、
なんかズルい気がするんだよ。
超能力カッコいいけど、
なんかズルしてる感じ。

だから、
男なら拳一発でドオオオンっていける、
何かが欲しかった気がする。
ジェットアッパーと差別化するために、
雷神拳はしゃがんで打つのだが、
まあその程度でいいから豪快な一撃が欲しかったね。

その後その反省?か、
紫龍には廬山昇竜破という「わかってんなー」があったので、
総帥-竜魔-紫龍というラインで解釈すると、
竜魔に物足りなさが残るよなあ。

征嵐剣が一体どんな剣なのかよくわからなかったのも、
竜魔が総帥ほどになれなかった理由だなあ。


リンかけの人気が爆発した理由は、
影道雷神拳の回からだったと聞く。
もちろんそれまでもブーメランやマグナムがあったが、
「それと別軸のスーパーブロウ」という、
異次元感が総帥にはあった。
他がカタカナなのに、影道だけ感じがなのもよかった。
その異次元のヒーロー感を、
僕は竜魔に期待してしまったんだな。

夜叉編は敵が武蔵しか実質いなかったので、
そこにミックジャガーやヘルガみたいな、
No.2の敵がいて、
竜魔が倒せば、総帥ポジにつけたのになあと思う。
(壬生再登場?)

聖剣戦争が、リンかけの5vs5の繰り返しをするには、
規模が大き過ぎたのだろう。
チャンピオンカーニバルをすっ飛ばして、
いきなりギリシャ十二神が始まった感じになり、
竜魔が活躍する場所がなくなったんだよなあ。

だからこそ、征嵐剣がその分水嶺になったはず。


実のところ、
風魔の忍術は、
リンかけのスーパーブロウほど魅力的ではなかったんじゃないか。
初期必殺技、
風魔烈風、死鏡剣、霧幻陣、白羽陣、朱麗炎、
飛龍覇皇剣、紫砲炎なんかは魅力的だが、
これを超える「次の必殺技」がなかったことが、
スーパーブロウを継げなかったことになった。

リンかけでいえばここで雷神拳が登場して、
初期必殺技が二番目の必殺技、
スクエア、スパイラルタイフーン、スペシャルローリングサンダー、
ジェットラベンダー、ファントムに進化する。
この感じがなかったんよね。

その代わりが聖剣だったのかもだけど、
小次郎には小次郎の、風魔烈風を超える技、
竜魔には竜魔の、死鏡剣を超える技、
霧風には以下同が、欲しかったところ。

霊糸界は龍極破の代わりではあるが、
そこに雷神拳ドオオオンがなかったんよなあ。


反乱編のつまならさは、
「ただ死んでいく」だけになってしまい、
攻撃の魅力、スーパーブロウの魅力、
車田漫画といえば見開きドオオオンが、
なくなって行ったことだろう。

マインドコントロール合戦はそれなりに変化球としておもしろかったが、
男子が求めてるのは豪速球ストレートだ。

竜魔は、その「出来なかった」感じの象徴に、
僕には見えている。



なので、
ドラマ版では、夜叉編という縛りの中で、
変にオリジナル必殺技を与えるのも嫌らしかったので、
「リーダー(長兄)」という、
別の役割を与えることで、
別キャラに仕立て上げたんだよね。
剣崎でも総帥でもないキャラにすれば、
生きるところもあるだろうと。

小次郎と竜魔が喧嘩し合う、
と、原作から見たら「そんな展開あり得るはずがない」
という展開も、
自由に反発する末っ子、常識で押さえつける長兄、
という構図ならば、ありえるからね。

こんな風にして、
総帥になれなかった竜魔に、
僕は立ち位置を与えてみた。

総帥キャラにする、
というアプローチもあったとは思うが、
焦点を小次郎の成長にした以上、
「超えるべき壁」としての竜魔の設定だね。

こうした人物設定のやり方は、
車田漫画にはないため、
当初は大変悩んだ。
しかし「ドラマとは人間関係の相剋である」
と僕は考えているので、
そのための道具に、竜魔はなってもらったわけだ。


死鏡剣以上の、雷神拳に匹敵する何か。
それさえあればこれらをしなくても、
竜魔は跳ねたと思うんだよなあ。

なんてことを竜魔について久しぶりに思った。


だから、
ドラマ的に竜魔のピークは、
「行くぞ風魔の小次郎!」という、
小次郎を認めたタイトルコールなんだよね。
実はあのシーンが進藤学のクランクアップで、
だからあのセリフは竜魔のセリフで一番NGを出して、
めちゃくちゃ粘った記憶がある。
納得いくまで撮って良かった。

市野さんは竜魔を落ち着いたボケジジイ扱いしてて、
それはそれでコントとしては面白かったが、
それもあくまで変化球の面白さだものね。

じゃあどうすれば?
を真面目に考えるたびに、
僕は影道総帥と、雷神拳を思い出すんだよな。
(12話ではその無意識か、
「剣に死鏡を載せる」というオリジナル技を1カット追加してます。
あれは撮影の時にはなかったやつで、
急遽編集時に思いついたやつ。
その代わり1カットCG減るなーってだいぶ悩んだ)
posted by おおおかとしひこ at 14:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 実写版「風魔の小次郎」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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