あなたは何座だろうか。
それをまず調べよう。
あなたの性格が大体書いてあるだろう。
だけど物語というのは、他者とのあれこれ、相克を描くものだ。
自分に似ているキャラを描くならば、
それと真逆な人間を描けないと意味がない。
アスペクトといって、
星座同士が描く角度というのがある。
ざっくり絵を描くと。
牡羊座(火)
魚座(水) 牡牛座(地)
水瓶座(風) 双子座(風)
山羊座(地) 蟹座(水)
射手座(火) 獅子座(火)
蠍座(水) 乙女座(地)
天秤座(風)
という風にかける。時計の12分割と思ってほしい。
12星座は4つの分類に収まる。
それが火、地、風、水だ。
僕は乙女座なので、地に属する。
地味だが確実に進む、自分軸のタイプだね。
それぞれの大きな性格はこの4つのエレメントで決まる。
で、これらの間に相性がある。
1 同じエレメント同士(0度、120度)は相性がよい。
2 隣同士(30度の関係)は相性がよい。
3 一個飛ばし(60度の関係)は相性がよい。
4 二個飛ばし(90度)が相性が悪い。
5 三個飛ばし(120度)は相性がよい。
6 四個飛ばし(150度)は謎の存在。
7 五個飛ばし(180度)は真逆で最悪。
乙女座から見ると、
乙女座(分析家)、牡牛座(頑固者で牛歩)、山羊座(影の権力者)は、
地同盟で相性がよい。
まるで自分に近い関係になる。
隣、火の獅子座(スターの天分)と風の天秤座(仲介者)は、
性格が違うものの気が合う関係になる。
次の、水の蟹座(家長)、蠍座(孤独なヒットマン)は、
まあ合う人々。
次の、
風の双子座(二面性の天才)と火の射手座(おしゃべりくそ野郎)は相性が悪い。
弟が双子座であんまり仲が良くないよなあ。
射手座もどうにも苦手だ。
地の山羊座、牡牛座は仲間。
風の水瓶座(気分屋)と火の牡羊座(リーダータイプ)は謎の存在で、
接し方がよくわからない。
水の魚座(相手に合わせるロマンチスト)は、
一番相性が悪いっぽい。
人生でかかわって来なかったタイプだ。
ということで、
僕は魚座を主人公にした話をつくって、
人間関係を勉強するべきじゃないか、
などと自己分析してみたわけだ。
自分から見た人間関係と、
相手から見た人間関係は異なる。
自分が持っている人間関係の社会と、
相手が持っている人間関係の社会も異なる。
そして、
社会というのは、
12星座がまんべんなくいる社会である。
なので、自分から見た社会と、
また違う社会や人生観が広がっている、
ということを想像することはとても良いことだ。
だから、
乙女座から見た社会や人生と、
魚座から見た社会や人生は、まるで違うものになるんだろうなあ、
などと妄想してみるわけだ。
12星座でやると難しいから、
それらを4のエレメントに落として、
簡単に考えてもよい。
地(地味だが確実で、自分でコツコツ進めるタイプ)、
火(自分軸で、なにも出来ないが、リーダーになれる)、
風(他人の中に入り込み、潤滑剤になる)、
水(他人に合わせることで、場を支配する)、
の4つで考えると良いだろう。
地の僕は、水が苦手なんだよな。
もっと詳しいことが知りたければ、
星座占いの本なんて山ほどあるから、
性格や相性の部分だけ熟読すればいいだろう。
ただ創作になると、
それだけだときついので、
ざっくりだけ入れておくといいと思う。
現実でも相性がよい/わるいものは、
星座占い的にも分析ができているものだからね。
ということで、
真反対の登場人物を描くと、
苦手な人物の「他人」を描くことになるよね。
だから、
物語観がまったく変わって来ることが予測される。
自分と似た人物や、自分に都合のいい、
仲のいい人物だけがいるような、
メアリースー的な社会を出て、
苦手な人たちや、リズムや合わない感じを、
描くことで、
それらの関わり合いを描くことができるだろう。
そして、
苦手だからといって、敵になるわけではなく、
目的さえ合致すれば味方になることもあるし、
相性がいいからといって、毎回味方になるわけではなく、
目的が異なるために、敵になることがあるだろう。
目的は性格から出るのではなく、
その人の人生の都合から出てくるものだ。
もちろん、性格上、
「有名になりたい」のは火の星座が多く、
「確実に成果を出したい」のは地の星座が多く、
「チームをうまく回したい」のは風の星座が多く、
「人に喜ばれたい」は水の星座が多い。
それと、
目的とは関係がないところにあったりする。
たとえば、
「ロックスターになる」という目的だとしても、
火の星座はオレ最高になりたがり、
地の星座は完璧な世界観を創作したがり、
風の星座はバンドメンバーや観客が幸せになるようなことをして、
水の星座はオーディエンス全体の要求を呑むだろうね。
そんな風に性格によって、目的が同じだとしても、
重心ややり方が異なる、
ということはよくあることだ。
そんな風に、
文字面では同じものでも、
具体的な行動や価値観が違うことがあるのが、
性格というものだ。
だから、
自分と同じ人ばかり描いていないで、
他人を描く練習をするために、
まったく違う人の人生を想像して、
それで物語をつくることは、
練習になるぜ、
ということだ。
もちろん、
主人公が毎回自分の星座と同じ人もいるかもしれない。
でも毎回変えてくると、
面白くなるかもしれないよね。
そうしたら、敵キャラも変わりえるわけだからね。
変化球が欲しいときは、
そういうことも検討したほうがいいし、
また異なる話をたくさん書きたいならば、
そうしたことも検討するべきなんだよな。
敵だけじゃなくて、
(結果的に)妨害する人、とかもいるだろう。
そういう人に性格が異なり、考えていることが異なることは、
人生でもよくあることだ。
その人を排除するのか、
説得するのかは、ストーリー次第だが。
ということで、
星座と性格を研究するのは、
あなたが考えているよりもずっと多くのことを考えてきた、
星占いの成果を利用することでもある。
もちろん、あなた独自の人間や社会に対する観察を利用してもよいが、
それが行き詰ったときや、
別の視点が欲しいときは、
利用するのはかなりやりやすい。
これが四柱推命とか紫微斗数とかでもいいんだけど、
類書の豊富さでいうと、
12星座占いが一番リーチしやすいからね。
ただ注意したいのは、
たかが占いにストーリーの命運まで握らせてはいけないということかな。
生殺与奪の権は、作者にあるわけで、
占いにあるわけじゃない。
あくまで、占いは元ネタに過ぎないだけだ。
さあ、ライバルを描いてみよう。
一番苦手な人物だぜ?
魚座かー。なるべく避けてきたよなー。
三人くらいしかリアルで知らないや。
魚座が仲間になるとしたらどういう話になるだろう、
と想像するのも悪くない。
物語というのは、他者と他者の人間関係を描くものである。
苦手な他者を、理解の範疇にいれよう。
2024年02月14日
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