配列習得のコツは、
「強制的に何日間か練習して、
他を一切使わないこと」だ。
長期休みのときにはそれがやれる。
次に出来るのは春休みかGW。
この正月休みに、薙刀式を触ってみよう。
ひとつだけ注意しておく。
「文章を書こうとして、
配列図を探しながら打つ」は、
最もストレスが溜まり、
最も効率の悪い方法なのでやめたまえ。
二つダメなところがある。
文章をいきなり書くのはダメだ。
簡単な単語レベルからはじめること。
単語→語尾活用→複合語→俳句や短歌を写す
→歌詞程度を写す→文章
くらいに段階を踏もう。
これくらい階段があるのに、
いきなりラストから始めるやつは、
イライラで死ぬに違いない。
もう一つのダメなところは、
「広大な配列図から探す」だ。
カナ配列なら50カナもあるのに、毎回それをやるのは効率が悪すぎる。
毎回50面体のサイコロを振り、
当たるまでやるのはばかだ。
効率を計算された配列は、
中段がもっとも使いやすくなっている。
だから配列図の中段だけを使い、
中段だけで単語などをつくるのが、
もっとも効率的で賢い方法だ。
薙刀式の場合、
ろけとかっ くあいうー
なので、
とか あく いく あい いう あー うー
っと かく あか いと うけ ろけ くろ
あっか という ろうと ろーと ろけっと
いろいろ いけ くい あと あけ
なんかを適宜作って打っていく。
(薙刀式にはもっと効率のいい練習法がマニュアルにあるので、
それをやればよい。これは一般的な効率の良い練習の例)
最初は配列図を見ながらやり、
次は配列図を見ないでやる。
見ないでやる時間が長ければ長いほど、
「暗闇で手探り」から、
「手の感覚だけで打つ」に変わってくる。
こうしたら次にうつる。
上段で同様にやり、
つぎに上中段で単語をつくるようにする。
薙刀式の場合、
ヴきてし るすへ
ろけとかっ くあいうー
なので、
上段のみ
てき きて しき して する へる
してる きてる すてき してき てへ
上中段混在
ある くる いる うる かす とる うける
とき あいしてる うし として けて
けす へて いって すると イヴ
などのように、適宜作っていく。
同様に、下段をやり、
上中下段混在で単語をつくる。
これでようやく単打パートが終わるので、
次はシフトカナを同様に中段からだ。
薙刀式なら、あと濁音、半濁音、拗音、外来音もあるね。
集中してやれば、
上中下段くらいまでは一日でなんとなく記憶できる。
次の日記憶の定着からやり直して、
シフトカナまで行ければ御の字かな。
そうすると、大体3日で頭に入ると思う。
まだ秒1カナも無理だろうけど、
慣れたところなら秒1カナペースでいけるかもね。
で、ようやく単語を超えて、
単語同士の組み合わせに入っていく。
幼児が50音を覚えて、
単語を覚えて、
文に進むイメージでいいよ。
「新しい言語スキルを習得している」
と思うと良い。
最初にかかげた、
「自分の文章をいきなり配列図を見ながら打つ」のは、
「英語を知らない人が、
辞書を引きながらいきなり日記を英語で書く」
をやるくらい無理難題だ。
まずはアルファベット、小学生レベルの単語からやるのと、
なんら変わらないと思った方が良い。
キーボード配列の場合、
それが中段、上段、下段、
単打、シフトの順に用意されてるわけだね。
薙刀式に限らず、
飛鳥でも新下駄でも月でも新JISでもシン蜂蜜小梅でも、
なんでもよい。
学び方は大体おなじだ。
こういうことは配列図には書いてないので、
間違った学び方をする人が多いのを懸念する。
また、大体動かせるようになるまで、
前の配列(qwertyローマ字が大半だろう)を、
触ってはいけない。
混ざるからだ。
一通り打てるまでいくまで封印がベスト。
封印を解くと、混ざってさらにイライラするが、
併用はできるし、
併用スキルを新たにマスターするつもりで、
併用していくとよい。
切り替え時間は10〜15分といわれる。
打ってるうちに体が思い出すので、
そしたら身を預ければいいだけの話になってくる。
(さらに手慣れると、瞬時に切り替えられるんですって。
テルさんのを目の前で見た時はビビったなあ)
こうした俯瞰的な、
「配列を変える時のコツ」
なんかはなかなかネットに上がらないし、
検索されることもないので、
定期的に書くことにしている。
冬休み、1日1〜数時間くらい、
3日くらいやると、
大体手が動くようになる。
まだ秒0.5カナくらいかもしれないが。
休まずに毎日やると、
大体一週間くらいで体が慣れてくる。
そこから楽しくなってくるんだよね。
部活とおなじだ。
体が動き始めてからが楽しい。
その基礎づくりはちょっとかかる、
というだけだと思うと良い。
キーボード配列は、
qwertyローマ字がベストではない。
どころか、かなり出来の悪い配列だ。
それを痛感してる人は、
配列を変えてみよう。
何配列がいいかはその人との相性があるが、
僕は薙刀式の作者なので、薙刀式を勧めておく。
その何日間かで、
「いいかも」と思えたら、その配列はあなたと相性が良い。
3日間くらいお試しをやるだけで、
一生付き合える配列に出会えるかもね。
ひとつだけデメリットがある。
qwertyローマ字がバカバカしくなってしまうこと。
隣でqwertyで打ってる人を見たら、
バカにしてしまうことだ。
それは心に秘めつつ、
自分だけ得をしよう。
あるいは、qwertyで苦しんでて、
モチベのある人がいたら、誘導してあげよう。
別に苦しんでもない人に、無理やり別の部活に入れる必要もない。
練習自体は快楽ではないからね。
不合理の苦しみと引き換えになるものを、
認められる人だけを、引き込もう。
そんな感じで、
反qwerty同盟が静かに広がっていけばいいと思っている。
2023年12月29日
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