2023年12月31日

【追悼】アホの坂田

大阪にはアホを愛する文化がある。
愛されないアホもいるが、
愛されるアホは、自分がアホなことを愛してる、
明るいアホだと思う。

東京ではバカは蔑まれ、排除される対象になる。
バカだと思われることに皆恐怖している。

大阪では、アホは愛される。
だからアホであることに恐怖しない。
大阪では、ツッコミは、アホを発見した喜びとともにされる。
東京のツッコミは、バカを発見して排除するためにある。

大阪で生まれて、
大阪で育ったことを僕は誇りに思う。
どんなに失敗しても、
どんなにこけても、
どんなに失言しても、
大阪ではアホかと突っ込んでくれて、
へへへと笑ってられる。
ごめんなさいと言えばゆるされる。
謝ったら負けになってるキリキリした現代とは異なる価値観だ。

その象徴がアホの坂田だ。
「アホの」ってのが枕詞につく大芸人は、
この先現れるのだろうか?
そんなストレートな生き方をした坂田利夫が羨ましい。

大阪ではアホはえらい。
みんなの人気者になるからだ。
アホの坂田は、だから一番アホで、一番愛された。

間寛平が凹んでいるという。
今は悲しむ時間や。
でも、アホの偉業を継いでくれ。

僕はどちらかというと上岡龍太郎側なので、
アホが羨ましいんや。
posted by おおおかとしひこ at 11:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック