ストーリーの本質にはネーミングは関係ない。
でもディテールに神は宿るので、
ネーミングセンスはストーリーを彩る、いいガワになる。
いい固有名詞は気分が上がるしね。
ということで、いろいろなやり方を。
1 何かをもじる
音楽関係をもじったものが、
ジョジョのスタンドなどに使われているのは有名だ。
すでにカッコイイものが多いから、
バンド名やメンバー名のもじりは、
それでもカッコイイわけだ。
エシディシがACDCとは気づかなかったがね。
永野護のファイブスターも音楽関係だね。
そもそもヘビーメタルというエルガイムからそうだった。
パイロットをヘッドライナーというのもカッコ良かった。
音楽関係のカッコよさは独特だ。
中二的でもあるし、世間に通用するのもある。
ビジュアルバンド限定だと、相当中二になってしまうから注意かもね。
エヴァのTV版のサブタイは、
有名SF小説のもじりが多かったんだっけ。
全話かどうかは知らない。
ドラゴンボールは食べ物関係で、
全体にかわいい。
サイヤ人(野菜)、ベジータ(ベジタブル)、ナッパ(菜っ葉)などは野菜関係、
ギニュー特戦隊(牛乳)、リクーム(クリーム)、バータ(バター)、
ジース(ジュースではなくチーズらしい)、グルド(ヨーグルト)などは、
牛乳関係だ。
こんな風に、実在だけど何か共通のものをもじると、
統一感が出ることがあるね。
ブルマ→トランクスなどの符合も良い。
2 特定の言語をもじる
たとえばドイツ語は響きだけでかっこいい。
ミリタリー系、帝国系になるだろう。
たとえばシュトーレンという響きだけでかっこいい。
これはただのお菓子なんだけど、
ストーレン駐屯所、
シュトーレムミサイル、
スルトレーン実弾兵器、
などのように全然応用できる。
イタリア語やスペイン語は明るい響きになるから、
陽気なネーミングになる。
あるいは、そのまんまでもカッコいいことがある。
たとえばスペイン語で「希望」はエスペランサ。
これは車のネーミングにも使われている。
3 学術用語をうまく使う
シュレディンガー(の猫)はみんな大好き。
エクリプス(日蝕などの蝕)は車にも使われた。
ハイドロプレーニング現象とかもかっこいいから、
ちょっともじればなんとかなるだろう。
4 神の名前や宗教関係
そもそもマイケルだって、大天使ミカエルからだ。
西洋では普通のネーミングのやり方だよね。
ミカエルだってもじってミルカエールとかに変えてしまえば、何かに使える。
仏教だって弥勒とか、普賢とかカッコイイよな。
神道だって愛宕とか熊野とかあるし、
イザナギとかをもじっていく手だってある。
世の中にある、
どういう体系がかっこいいか、魅力的か、
そういうものを探してもじっていく、
あるいは意味ごとそのまま使うのは、
かなり使えるテクニックだ。
カッコイイ名前、素敵な名前を、
普段からメモしておいて、
いざというときに使うのがいいだろう。
なんにもない状態で、いきなりネーミングを考えて、
というのは難しい。
だからそれまでの蓄積がものを言う。
ネーミングノートなどを持って置き、
普段から書き留めておくのが理想だと思う。
気に入った名前があれば、
それが命を持ち始めて、
生きたキャラクターになることだってある。
ディテールに神は宿るのだ。
ヒロインの名前が適当であるよりは、
千波とか、紀子とか、菊とか、
その名前から想像できるストーリーがあるよな。
そんな感じだ。
ネーミングはみんな困るのか、
外国人の姓と名前を集めたサイトもいくつかあるくらいだ。
それを使ってもいい。
「ロシア人の女性」とかぱっと言ってもなかなか思いつかないよね。
いろいろ調べて、「スーニャ」というヒロインをつくったことがある。
なんかいいよね。エロ可愛くて。
そんな風に、名前だけで想像するのはよい。
アイドルや俳優、AV女優なんかは、
ネーミングの参考の宝庫だね。
以前にも紹介したのだが、
どうにもキャラの性格をつかめなかったり、
リライトしたいのだが気分が乗らないときは、
キャラや町の名前を変えてしまうといいよ。
急に別作品書いてるみたいになってくる。
レイというヒロインの話と、
さくらというヒロインの話では全然違うストーリーになりそうだよね。
杜王町が舞台なのと、
南国土佐村が舞台なのではまったく違う話になりそうだ。
名前は魔法であり、呪いでもあるわけ。
何かしらの概念を縛る道具なんだよな。
2024年02月21日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック