2024年01月09日

【薙刀式】SKKとは相性が悪いです…

Twitterから。
> イキって薙刀式カナ配列なるものを導入してみたは良いものの、SKKとかVimとかと相性が悪くどうしたものかなってなってるところ

すいません。
SKKのSandSと、薙刀式のSandSがモロ被りです…


SKKのSandS(Space and Shift)は、
スペースを押している間だけシフトキーがかかり、
ローマ字入力の時に、
大文字小文字を変えながら入力する方法だ。
そしてここからが肝なのだが、
大文字の部分を漢字、小文字の部分をカナとして変換するのだ。

OOMOJInoBUBUNwoKANJI、
のようにするわけ。
そうすると、漢字部分です、カナ部分です、
と明示的に指定できるため、
誤変換率を下げられるという触れ込みである。
漢直ほど正確ではないが、
ローマ字入力に一手間かけるだけで良い、
という手軽さが使いやすそうだな、と昔思ったことがある。

ただしローマ字の打鍵数自体が嫌になったので、
親指を活用することを薙刀式でやったんだよね。

なので、薙刀式のSandS(シフトカナ)と、
操作法はモロ被りなのです…


被りを避けるには、
たとえば変換キーをSKK漢字キーとして、
単打→カナ  変換キー+単打→漢字
シフト→カナ 変換キー+シフト→漢字
のように、親指二本を使い分ければならない。

しかも薙刀式は3キー同時があるため、
その漢字をやりたければ、
変換キー+3キー同時をやらなければならない。

ちなみにこれを実装するにはDvorakJでは不可能。
なので別の実装法を当たってください。


また、この忙しい親指を使うのは推奨しない。
薙刀式が、左右親指12%ずつ使うので、
親指を痛める原因になりそうだからだ。

どうしてもSKKを使いたければ、
漢字始まりをワンショット無変換キー、
漢字終わりをワンショット変換キーのようにして、
都度ワンショットすれば可能かも知れない。
しかしめんどくさいと思う。


ということで、
SKKと薙刀式は相性が悪いのです。
どっちかを諦めてください。

なお、薙刀式では、
SKKに頼らずとも、
その他の機能キーが近いことや、
編集モードで色々IME操作ができることで、
対等になれてるのでは?
と考えている。

そういえば実際のSKK使用動画見たことないなー。
誰かあげて。
比較してみたい。


なお、この漢字カナ混じりの指定法以外にも、
SKKにはいろんな要素があるので、
それらは編集モードに輸入できるかも。


また、
親指を使わないカナ配列ならば、
SKKを導入可能だ。

中指前置の月配列、
中指薬指同時押しの新下駄、
左右同時押し系のよだか配列、Phoenixかな配列あたりなら、
導入可能なはず。

ただ、ローマ字+SKKという設計思想を考えると、
そもそもレイヤーをたくさん持つカナ配列は無理かもね。
ローマ字をレイヤードする、というのがSKKのアイデアなので。

ちなみに、
SandSを漢直のトリガーとして、
新下駄+SKK漢直とした例は一例見た。
ただハードルはだいぶ高そう。


(追記)
SKKの仕様について誤りがありました。
コメント欄参照。
連続シフト大文字ではなく、境目に大文字のよう。
にしても親指が大変という結論は変わらないですが。
posted by おおおかとしひこ at 22:06| Comment(4) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
SKKの仕様について少々誤解があるようですので指摘をば。
SKKで大文字になるのは「かなと漢字の境界」部分のみです。
なので「大文字の部分を漢字」は

OomojiNoBubunWoKanji

と入力することになります。

また本家EmacsのSKKには、Shift以外のキーを前置きの文節キーに指定する事ができる「skk-sticky-key」という機能があります。
まさに本文中で挙げている「漢字始まりをワンショット無変換キー」そのものが標準で可能なわけです。
ただまあ親指シフト機構との併用は確かに面倒ですよねw
Posted by とと at 2024年01月10日 15:54
>ととさん

ああ、そうなのか、誤解してました。
▲みたいな記号はワンショットでよかったのか…

いずれにせよ、
忙しいのは変わりなさそうですねえ。

スティッキーの動作を、
FG同時やHJ同時ないし、
TやYに振ったとしたら、多少楽になるかしら。

ローマ字の打鍵数だからそれらが紛れてたけど、
カナの打鍵数の少なさの中に割り込んでくると、
結構邪魔な気がしますね。

SKK前提のカナ配列、誰か作るのかしら…
Posted by おおおかとしひこ at 2024年01月10日 16:29
SKKはローマ字入力で使わない"q"や"l"にモード切り替えを割り当てているので、その点でもかな入力とは相性が良くないですね。

ちなみに本家EmacsのSKKにはAZIKが標準オプションで付いているので、素直にこれを使っておけば良いんじゃないかとも思います。
Posted by とと at 2024年01月11日 11:59
>ととさん

emacs+SKK+AZIKだと、
qwertyローマ字を使う限りはかなり最強な感じですね。
(ctrlがA横の場合)

やっぱエディタごと(ついでにIMEごと)作れるといいんだろうなあ。
以前も書いたけど、TATEditorには「この一文を選択する」
というショートカットがあって、薙刀式の編集モードに一時期入れてましたが、
それ以外のエディタでは使えないしなあと思って外しました。

結局文字入力は、全部でシステムなんだよなあ。
Posted by おおおかとしひこ at 2024年01月11日 13:07
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