2024年01月21日

【薙刀式】人文系に良きキーボード入力を広めるには

今のPCのキーボードは誰もベストと思ってないこと、
それらを解決しようとする多数の個人作例があること、
の二つを提示すればいいのかなあ。


キー部で春明さんと話したことだが、
氏は人文系の研究系にいるそうで、
他のみんなはqwertyをぽちぽちとゆっくり打っているらしい。

そこに薙刀式や自作キーボードを広めれば、
どれだけタイピングが楽になり、
思考に集中できるのかを訴えたいのだが、
人文系の人々はそれを理解しないらしい。

なんでだろう。


そもそもそれを使うべき人、
とくに日本語研究者が、
なぜ日本語に特化した配列を使わないのか、
僕個人は理解に苦しむ。

だけど広い目で眺めれば、
キーボードを文房具と思ってないのでは?
などと思った。

日本語研究者ならば、
筆文字を普段使ってます!まではいかないにしても、
文房具に一家言ある人が多いのではと考える。
それは高いとか安いとかブランドとか関係なく、
「書きやすさの追求」の結果ではないかと考える。

キーボードは電気回路+文房具である。
それを追求しないのは、
僕は片手落ちだと思うんだよな。


まず、
「付属キーボード以外のキーボードを使える」
から入ろうか。
HHKBを接続して使わせたり、
BTのパンタグラフあたりを接続して使わせたり、
MacのMagic Keyboardを接続して使わせたりするといいかな。

そうすると、
「キーボードの物理が違う」ことが、
感触としてわかってくるかもね。
文房具の物理が違うんだ。
そしてそれが思考に影響すら与えると。


次はなんだろう。
物理配列を変えてみようか。
左右分割キーボードや、格子配列を使わせるといい。
Mint60や、キー数の多さからレツプリなんかがいいんじゃないか。

左ロウスタッガードの理不尽さや、
機能キーや記号キーの再配置による動線の合理化
(たとえば親指BSやエンターでもいい)を、
一回味わうと、
「なぜ標準キーボードがこの愚かなる非合理的な配置になってるのか」
について疑問符がつくに違いない。

それは集合的無知である、
と安岡さんの著書でも読ませればよいかな。


ここまでが暖気段階。
過去の紐解きでもある。

つぎに、
「では、どうあるべきだろう?」
をやればいい。


いくつかの条件が出てくるだろう。
それが絶対の必要条件かは、
他を使ってみないと判断できないだろう。

で、
優秀な論理配列や、物理キーボードを、
使わせるのがいいんじゃないか。


人文系だろうが理数系であろうが、
「これは書き味の良いものである」
と一度理解したら、
それを手放さなくなるだろう。
むしろそれから引き離されることに強いストレスすら感じるだろう。

それに相応しいのは、薙刀式であり、
左右分割の格子配列ないしコラムスタッガードだね。
(もちろん他のでもいいよ)


物理キーボードはこれでなくてもいい、
論理配列もこれでなくていい。
今ある景色は、変えることができる。

人が作ったものならば、
人がより良く作り変えることができる。
それこそが文化の発展ではないかね。


社会系や経済系ならば、
qwertyと109キーボードのデッドロック現象、
デファクトスタンダード化に、
研究対象として興味があるかもね。
なぜ人の集団は愚かにも、
不合理なものを標準化してしまうのか、
という問題は文化的にも厄介だ。

そしてそれらを、qwertyローマ字で論文化することは、
愚かの二重奏になろう。


ものすごい雑な分類をすると、
研究の対象が過去や現在なのが人文系で、
研究の対象が未来なのが理系、
という言い方はできる?
じゃあ過去に生きてろやと悪口を言ってみるか。

旧車には旧車なりの魅力があるから、
それをメンテしながら乗る人に、
僕は文句を言わない。
qwertyの魅力を語れないなら、無知で乗ってるだけだと思う。


もちろん、スキルの問題はある。
だけど人間が作ったものなので、
人間が理解できるはずなんよね。
posted by おおおかとしひこ at 09:07| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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