2024年01月22日

【自キ】マウントとウエイトの打鍵感への効果

キー部でbbrfkrさんが展示してたやつが面白かった。
詳しくはもりやんさんのブログを参考に。
https://note.com/catfist/n/n4e2f7fd98515
(記録たすかる!)


トップマウント/ガスケットマウント
ウエイトあり/なし
poronフォームあり/なし

の2^3=8パターンを全部試そうぜ、
という大変興味深い試み。

そのうち、明らかにないものを除いた、
よさげな5パターンが展示されていた。

1: topマウント、アイアンウエイト
2: topマウント、アイアンウエイト、poronフォーム
3: gasketマウント、アイアンウエイト
4: gasketマウント、アイアンウエイト、poronフォーム
5: gasketマウント、poronフォーム厚め版

僕は2がいいかなと感じた。

トップマウントとガスケットマウントの比較だと、
リアクションの返ってくるのが、
ガスケットだと遅いと感じる。

ガスケットは衝撃吸収剤(シリコンやporonなど)
の変形により衝撃を吸収する。
それが柔らかさの原因なのだが、
「変形する時間がかかる」ぶん、
衝撃の返りが遅くなる。
それがどうも好きじゃないんだなーと思った。
ボケ老人と話してる感じになる感覚だ。
地球の裏側としゃべってる感じ。
それと柔らかさのどちらを取る?という感じ。

なので、
リアクションの速さはとても直感に必要だとわかった。
今でもDvorakJ実装の薙刀式の、
印字速度が打鍵よりm秒遅れてるのが気になって、
遅延を0m秒設定してるくらいだ。
俺の意思をすぐに確認したいんだな。
(これは短ストロークででも実現できるかもね)

だが返しが硬いと指を痛める。
その塩梅の問題だろう。


ウエイトありなしでいうと、圧倒的にあり。
ケースに伝わる振動を、ウエイトが吸収する。
軽い質量よりも重い質量のほうが、
高周波で振動しない分、ビビリがないというわけだ。
これは皆異論がないところだろう。
高級系キーボードでウエイトがないものはないだろう。

(僕は打鍵感のために真鍮ブロックを大量に仕込んでるが、
それが結果的にウエイトを兼ねている)


poronフォームありなしでいうと、
ありの方が良かった。
トップマウントとガスケットの間の柔らかさを、
フォームで補ってるのだろうと思われる。


これ、めちゃくちゃ勉強になったので、
分解図こみで8種類展示すべきじゃね?
と思った。
遊舎さん、買い取りして展示してよ。

リニアスイッチであったけど、
タクタイルやクリッキーでも変わるかも知れないし、
スイッチとキーキャップで変わることもわかっている。
ああ、組合せ爆発なり。



僕の好みは、
表面がスッと入って(軽いバネ)、
奥でコツンとする感覚があり(真鍮ブロック)、
内部爆発してスッと返ってくる(戻り振動がなるべく0)、
発勁的な打鍵だなと感じる。

そのコツンをなるべく一個の波動にしたくて、
その後の共振をデッドニングしてる感じだ。

それはおそらく、僕の愛用してる、
ぺんてるハイブリッドボールペンの書き味に近い。



トップマウントだけだと、衝撃が表面すぎる。
変形時間が多少ある内部では、
フォーム的な変形がいいのかもしれない。

bbrfkrさんとも話したのだが、
ガスケットのシリコンの変形具合と、
poronフォームの変形具合も違うらしい。
シリコンの硬度やフォームのバネ定数的なものでも変わってくるだろうね。
時間あたりの変形速度で、
奥まで行くのか手前で返すかが変わるだろう。

深いぞ、打鍵感。
時間あたりの変形みたいなことが、
柔らかさや硬さのファクターになるはず。

それがリニア的なものと、非リニア的なもので、
平均的に力が返ってくるか、
最初は弱く、最後に強く返る粘り的なものになるかは、
変わってきそう。
posted by おおおかとしひこ at 14:27| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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